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「今年、台風多くない?」

2026年の夏、ニュースや天気予報を見ながらそう感じた人も多いのではないでしょうか。

特に8月は次々と台風が発生したため、

「2026年は台風が異常に多いの?」
「今年はなぜこんなに台風が発生する?」
「海水温が高いことが原因?」
「9月や10月も台風が多くなる?」

と気になりますよね。

実際、2026年は8月に台風が10個発生しました。

気象庁の速報値では、2026年は9月1日時点ですでに24個の台風が発生しています。

ただし、「今年は台風が多い=日本に上陸する台風も異常に多い」というわけではありません。

この記事では、2026年に台風が多いと感じる理由や今年の発生数、海面水温やエルニーニョ現象との関係、9月以降はどうなるのかについてわかりやすく解説します。

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2026年は本当に台風が多い?

まず数字を確認してみましょう。

気象庁による2026年の台風発生数(日本標準時基準・速報値)は、9月1日時点で次のようになっています。

台風発生数
1月 1個
2月 1個
3月 1個
4月 1個
5月 2個
6月 2個
7月 5個
8月 10個
9月 1個※
合計 24個

※9月1日時点の速報値

目立つのが8月です。

わずか1か月で10個もの台風が発生しています。

2025年8月は5個、2024年8月は6個、2023年8月は6個だったため、2026年8月の10個はかなり多かったことがわかります。

さらに2026年は1月から4月まで毎月台風が発生しており、9月1日時点ですでに24個に達しています。

ちなみに2025年の年間発生数は27個、2024年は26個でした。

つまり2026年は、9月が始まったばかりの時点ですでに前年の年間発生数に迫る勢いなのです。

「今年は台風が多い気がする」という感覚は、少なくとも発生数を見る限り間違いとはいえません。

2026年に台風が多いのはなぜ?

では、なぜ2026年はこれほど台風が多く発生しているのでしょうか。

台風の発生には、

  • 海面水温
  • 熱帯の対流活動
  • 大気の流れ
  • 太平洋高気圧
  • エルニーニョ・ラニーニャ現象

など、さまざまな要因が関係しています。

そのため「今年は暑いから台風が増えた」というように、ひとつの理由だけで説明することはできません。

2026年の場合、注目したいのが熱帯太平洋の海と大気の状態が大きく変化していることです。

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理由①2026年は顕著なエルニーニョ現象が発生

2026年の気象を考えるうえで大きなポイントとなるのが、エルニーニョ現象です。

気象庁は、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられると発表しています。

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。

2026年7月には、エルニーニョ監視海域の海面水温が基準値より2.5℃高くなりました。

これは1949年以降の7月として、1997年と並ぶ大きな値です。

かなり顕著なエルニーニョ現象になっていることがわかります。

ただし、

「エルニーニョだから必ず台風が増える」

と単純に考えるのは正確ではありません。

エルニーニョ現象が発生すると熱帯太平洋の海面水温や大気循環が変化し、それによって台風が発生しやすい場所や発達の仕方などにも影響する可能性があります。

2026年の台風の多さを考える際にも、この大規模な海洋・大気の変化は重要な要素の一つです。

理由②熱帯の「積乱雲が発達しやすい場所」が変化

台風は、暖かい海の上で発達した積乱雲が集まることなどによって発生します。

そのため、単純な海面水温だけでなく、

「どこで積乱雲が発達しやすくなっているか」

も重要です。

2026年夏はエルニーニョ現象に伴い、熱帯太平洋の大気の状態にも大きな特徴が現れています。

気象庁によると、2026年夏は太平洋の中部から東部にかけて対流活動が活発になった一方、西部では不活発になるなど、過去のエルニーニョ現象発生時と似た特徴がみられました。

こうした熱帯域の大気の変化は、台風が発生する場所や数、進路などにも関係します。

つまり、

「海が暖かいから台風ができる」

だけではなく、

海と大気がセットになって台風が生まれやすい環境を作っている

と考えるとわかりやすいでしょう。

理由③海面水温が高い海域もある

「今年は海水温が高いから台風が多いのでは?」

と思っている人も多いでしょう。

確かに台風の発生・発達には暖かい海から供給される水蒸気や熱が重要です。

2026年夏の日本近海でも、場所によっては海面水温が平年よりかなり高い状態になっています。

たとえば気象庁によると、8月中旬には日本海北部や北海道南東方などで海面水温が平年よりかなり高くなっていました。

ただし、ここにも注意が必要です。

2026年8月には、本州東方や四国・東海沖、東シナ海などで、台風の通過などによって海水がかき混ぜられ、海面水温が平年より低くなった場所もあります。

つまり、

「2026年は日本周辺の海が全部異常に暖かいから台風が10個できた」

と説明するのは単純すぎます。

台風の発生場所は日本のすぐ近くだけではなく、広い北西太平洋です。

海面水温だけでなく、熱帯域の対流活動や風の状態などを総合的に見る必要があります。

2026年8月はなぜ台風が10個も発生した?

2026年に「台風が多い」と強く感じる最大の理由は、やはり8月に集中したことでしょう。

8月だけで10個発生しています。

台風の発生には、海面水温だけではなく、熱帯域の風や積乱雲の活動など複数の条件が必要です。

これらの条件がそろうと、短期間に台風が次々と発生することがあります。

反対に海面水温が十分高くても、上空の風などの条件が合わなければ台風が発生しにくいこともあります。

2026年夏は顕著なエルニーニョ現象のもと、熱帯太平洋の対流活動にも大きな偏りが生じていました。

こうした大規模な海洋・大気の状態を背景に台風が次々と発生し、8月だけで10個という多さになったと考えるのが適切です。

2026年は台風の当たり年なの?

「24個も発生しているなら、2026年は台風の当たり年では?」

と思うかもしれません。

ただ、ここで知っておきたいのが、

「発生数」「日本への接近数」「日本への上陸数」は別

ということです。

台風がたくさん発生しても、すべて日本にやって来るわけではありません。

2026年は8月31日時点で、日本への接近数は8個です。

そして、日本への上陸数は2個となっています。

つまり、

台風は多く発生しているものの、9月初めの時点で日本への上陸が突出して多いとは言い切れない

ということです。

台風がフィリピン方面や中国大陸へ進んだり、日本から遠く離れた海上を北上したりするケースもあります。

「今年は台風が多い」というニュースを見るときは、何個発生したのかだけでなく、日本に何個接近・上陸したのかも分けて考えましょう。

台風は年間何個くらい発生する?

気象庁の統計では、台風は年によって発生数にかなり差があります。

近年だけを見ても、

年間発生数
2023年 17個
2024年 26個
2025年 27個
2026年 24個※

※2026年は9月1日時点の速報値

2023年のように20個を下回る年もあれば、年間で30個前後発生する年もあります。

2026年はまだ台風シーズンの途中である9月初めに24個まで達しているため、最終的な年間発生数が何個になるのか注目されます。

9月・10月も台風は発生する?

もちろん可能性があります。

日本では夏が終われば台風シーズンも終わり、というわけではありません。

気象庁の過去の統計を見ると、9月や10月にも台風は発生しています。

たとえば2025年には、

9月:6個
10月:4個
11月:3個

の台風が発生しました。

2024年も9月に8個、10月に3個、11月に4個発生しています。

そのため、2026年も9月以降にさらに台風が発生する可能性は十分あります。

現時点で年間の最終発生数を断定することはできません。

2026年は強い台風も増える?

これについても「台風の数が多いから強い台風も必ず増える」とは言えません。

台風の強さは、

海面水温
海洋内部に蓄えられた熱
大気中の水蒸気
上空と下層の風の差
周囲の大気の状態

などさまざまな条件によって変わります。

また、発生場所や進路によっても発達の仕方は大きく異なります。

そのため、

「2026年は台風が多い=日本に猛烈な台風がたくさん来る」

という意味ではありません。

一つ一つの台風について、気象庁が発表する進路予報や強度予報を確認することが大切です。

地球温暖化で台風の数が増えている?

台風が多い年には、

「地球温暖化が原因なのでは?」

という疑問も出てきます。

しかし、1年間の台風発生数だけを見て、

「温暖化によって今年の台風が増えた」

と直接結びつけることはできません。

台風の発生数は年ごとの自然変動が大きく、エルニーニョ・ラニーニャ現象などにも影響されるからです。

一方、気候変動によって海水温や大気中の水蒸気量など台風を取り巻く環境が変化することは、将来の台風の強度や降水などを考えるうえで重要な研究テーマになっています。

「今年台風が多い理由」と「地球温暖化による長期的な台風の変化」は、分けて考えたほうがよいでしょう。

2026年の台風についてよくある質問

Q. 2026年は本当に台風が多いですか?

2026年は9月1日時点で24個の台風が発生しています。特に8月は10個発生しており、2025年8月の5個、2024年8月の6個と比べても多くなっています。

Q. 2026年に台風が多い理由は海水温ですか?

海面水温は台風の発生・発達に関係する重要な要素ですが、それだけが原因ではありません。2026年は顕著なエルニーニョ現象が発生しているとみられ、熱帯太平洋の対流活動や大気の流れにも特徴的な変化がみられています。

Q. エルニーニョだと台風が増えるのですか?

必ず台風の発生数が増えるとは限りません。エルニーニョ現象によって熱帯太平洋の海面水温や大気循環が変わり、台風の発生位置や活動などに影響する可能性があります。

Q. 2026年は日本への上陸も多いですか?

2026年8月31日時点の日本への上陸数は2個です。発生数が多いからといって、すべての台風が日本へ接近・上陸するわけではありません。

Q. 9月以降も台風は増えますか?

台風は9月や10月にも発生します。2026年の年間発生数が最終的に何個になるかは現時点ではわかりませんので、今後も最新情報を確認する必要があります。

まとめ|2026年は特に8月の台風発生数が多かった

2026年に「今年は台風が多い」と感じる大きな理由は、8月だけで10個もの台風が発生したことです。

気象庁の速報値では、9月1日時点ですでに年間24個となっています。

2025年の年間27個、2024年の年間26個に早くも迫る数字です。

2026年春からは顕著なエルニーニョ現象が続いているとみられ、熱帯太平洋の海面水温や対流活動、大気の流れにも大きな変化がみられています。

ただし、台風の発生には複数の要因が関係するため、

「海水温が高いから」
「猛暑だから」
「エルニーニョだから」

と一つの理由だけで2026年の多さを説明するのは適切ではありません。

また、台風の発生数が多くても、日本への上陸数が同じように増えるとは限りません。

2026年はまだ台風シーズンの途中です。

今後9月・10月にどのくらい台風が発生するのか、日本へ接近・上陸するのかについては、気象庁の最新情報を確認していきましょう。

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