敬意とは、相手のことを尊敬したり、重んじたりする気持ちのことです。

しかし、敬意を払う、表する、持つ、抱くという言葉は、どのように使い分けるのでしょうか?
それぞれの意味やニュアンスにはどのような違いがあるのでしょうか?

そこで「敬意を払う、表する、持つ、抱くの違い」について詳しく解説します。

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「敬意を払う」とは?

「敬意を払う」とは、相手に対して尊敬の気持ちを持ち、礼儀正しく丁寧に接することを言います。

相手に失礼な言動をしないように注意したり、敬語を使ったりすることが「敬意を払う」ということです。
例えば、普段はフレンドリーでタメ口で話す人が、尊敬している人に対してはきちんと敬語を使って丁寧に話すと、それは敬意を払っていると言えます。

また、相手が目の前にいなくても、自分なりに相手に尊敬の気持ちを込めて何かを表現することも「敬意を払う」と言えます。

「敬意を払う」は、自分よりも目上の人、立場が上の人に対して使うのが一般的です。
目下の人に使うこともありますが、一般的には先輩、上司、恩師といった立場が上の人に対して使います。

「敬意を払う」の例文

• この方は長年私たちを引っ張ってくれた。敬意を払え。

• 年配者には敬意を払うべきだ。

• 私はあなたの態度に感動しました。これからは敬意を払います。

• あなたたちはもっと私の国に敬意を払うべきです。

• 戦死者に敬意を払うため、静かに黙祷した。

「敬意を表する」とは?

「敬意を表する」とは、相手のことを敬っている、重んじているという態度を表現することを言います。

つまり、心の中で思っているだけではなく、口に出す、文章に書くなど何らかの形で表明することです。
また、「敬意を表す」とも言われます。若者に分かりやすい言葉で言うと、「リスペクトする」ということです。

「敬意を表する」は、自分が相手に、もしくは誰かが相手に対して「尊敬の気持ちを持っています」という意味になります。

基本的には自分より目上の人、立場が上に当たる人に対しての言い方となります。
また、日常会話で使うというよりは、公の場、職場といった場所で使われる言葉です。

日常会話で「敬意を表する」は大げさな印象を与えます。「尊敬する」といった表現の方がしっくりくるでしょう。

「敬意を表する」の例文

• 彼は異動前に、上司に敬意を表するといった内容の挨拶をしたが、本心では左遷されて恨んでいるはずだ。

• 皆様のご尽力に、敬意を表します、本当にありがとうございました。

• 彼らの勇気ある行動に敬意を表する。

• 素晴らしい行いに敬意を表し、ここに称えます。

• 長年にわたり多くのご功績を残しましたことに深く敬意を表します。

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「敬意を持つ」とは?

「敬意を持つ」とは、相手に対して尊敬の気持ちを持つということです。

相手のことを素晴らしい人物だと認め、尊敬の念を持つことです。
どんな人に対して敬意を持つのかは人それぞれですが、「仕事ができる人」「誰に対しても平等に接することができる人」「穏やかで物腰が柔らかい人」「リーダーシップがある人」など、尊敬に値する素晴らしい人に対して使う言葉ですね。

「敬意を持つ」は、相手に対して尊敬の気持ちを持っていることを言いますが、それを態度や言葉で表すかどうかは別の問題です。

つまり、敬意を持っているだけでは表に現れません。
敬意を表すということは、敬意を持つということを相手にも伝えるということです。

「敬意を持つ」の例文

• 彼女の分け隔てない優しさに敬意を持つ。

• 父親に敬意を持つのは当然だ。

• 敬意を持って接しろ。

• 上司に対して敬意を持つ。

「敬意を抱く」とは?

「敬意を抱く」とは、前述した「敬意を持つ」と同じ意味です。相手に対して尊敬の気持ちを持つということですね。
ちなみに「敬意を抱く」というよりも、「尊敬の念を抱く」という言葉で使われるパターンが多い気がします。

「敬意を抱く」の例文

• 彼の才能に敬意を抱く。

• 先生に敬意を抱くのは当然だ。

• 敬意を抱いて話せ。

• 彼女に対して敬意を抱く。

「敬意を払う」と「敬意を表する」「敬意を持つ」「敬意を抱く」の違いは?

今まで以下の4つの言葉の意味を紹介してきました。

• 敬意を払う

• 敬意を表する

• 敬意を持つ

• 敬意を抱く

この4つの言葉ですが、「相手を尊敬し敬う気持ちを持つ」という共通点がありますが、それぞれには微妙なニュアンスの違いがあります。

敬意を払う

相手に対して尊敬の気持ちを持ち、礼儀正しく丁寧に接すること。
相手に失礼な言動をしないように注意したり、敬語を使ったりすることが「敬意を払う」ということ。自分よりも目上の人、立場が上の人に対して使うのが一般的。

敬意を表する

相手のことを敬っている、重んじているという態度を表現すること。
心の中で思っているだけではなく、口に出す、文章に書くなど何らかの形で表明すること。

自分が相手に、もしくは誰かが相手に対して「尊敬の気持ちを持っています」という意味になる。
基本的には自分より目上の人、立場が上に当たる人に対しての言い方となる。

公の場、職場といった場所で使われる言葉。

敬意を持つ

相手に対して尊敬の気持ちを持つということ。
相手のことを素晴らしい人物だと認め、尊敬の念を持つこと。

どんな人に対して敬意を持つのかは人それぞれだが、「仕事ができる人」「誰に対しても平等に接することができる人」「穏やかで物腰が柔らかい人」「リーダーシップがある人」など、尊敬に値する素晴らしい人に対して使う言葉。敬意を持っているだけでは表に現れない。

敬意を表すということは、敬意を持つということを相手にも伝えるということ。

敬意を抱く

「敬意を持つ」と同じ意味。相手に対して尊敬の気持ちを持つということ。
「敬意を抱く」というよりも、「尊敬の念を抱く」という言葉で使われるパターンが多い。

敬意を払う、表する、持つ、抱くのまとめ

以上、「敬意を払う、表する、持つ、抱くの違いは?」という疑問にお答えしました。

敬意とは、相手のことを尊敬したり、重んじたりする気持ちのことです。
しかし、敬意を払う、表する、持つ、抱くという言葉は、どのように使い分けるのかは、意味やニュアンスによって異なります。

敬意に関する言葉の使い方について知りたい人はぜひ参考にしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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