「大地震が起きてタワマンのエレベーターが止まったらどうなる?」
「30階や40階まで階段で上がるしかないの?」
「エレベーターの中にいたら閉じ込められる?」
タワーマンションに住んでいる人にとって、地震の際に気になるのがエレベーター停止問題です。
結論からいうと、大きな揺れを検知すると、安全のためエレベーターが自動的に停止することがあります。
そして厄介なのが、揺れが収まったからといって、すぐ通常運転に戻るとは限らないことです。
安全確認や点検が必要となれば、長時間利用できない可能性もあります。
特に20階、30階、40階といった高層階では、エレベーターが使えないことが生活に大きく影響します。
この記事では、地震でタワマンのエレベーターが止まったらどうなるのか、閉じ込められた場合の対応、復旧までの考え方、高層階に住む人が準備しておきたいことをわかりやすく解説します。

地震でタワマンのエレベーターが止まったらどうなる?
大きな地震が発生した際、エレベーターは利用者を守るために運転を停止することがあります。
地震を感知する装置を備えたエレベーターでは、揺れを検知すると安全のための動作を行います。
つまり、
「地震でエレベーターが止まる=故障した」
とは限りません。
安全装置が正常に作動した結果として停止している可能性もあるのです。
しかし、タワマンでエレベーターが停止すると大きな問題が発生します。
低層階なら階段を利用できますが、30階や40階になると簡単ではありません。
地震が収まればエレベーターはすぐ動く?
ここがタワマン住民にとって重要なポイントです。
地震の揺れが収まったとしても、
「もう大丈夫だからエレベーターを使おう」
とすぐ利用できるとは限りません。
エレベーターの状態や地震の規模などによっては、安全確認や専門技術者による点検が必要になる場合があります。
大規模地震の場合、広い地域で大量のエレベーターが停止する可能性があります。
すると保守会社にも点検依頼が集中します。
そのため、復旧までに時間がかかる可能性を想定しておく必要があります。
「数時間で必ず復旧する」「翌日には絶対動く」と考えないほうがいいでしょう。
タワマン30階なら階段を使うしかない?
エレベーターが利用できなければ、基本的には階段による移動を考えることになります。
しかし30階まで階段で移動するのは、想像以上に大変です。
例えば、
1フロアあたり約20段
と仮定すれば、
30階で約600段
になります。
実際の段数は建物によって異なりますが、買い物袋や飲料水を持ちながら上るとなればさらに大変です。
40階、50階となれば負担はさらに増します。
そのため大規模地震後は、
「必要がない限り何度も外出しない」
という判断も重要になってきます。
高層階ほどエレベーター停止の影響が大きい
タワマンの防災では「地震で建物が倒れるか」だけに注目しがちですが、実際の生活ではライフラインと縦方向の移動も大きな問題になります。
例えば35階に住んでいてエレベーターが止まった場合、
コンビニへ行く
↓
35階分の階段を下りる
↓
水を買う
↓
35階まで水を持って上がる
ということになりかねません。
飲料水は1リットルで約1kg。
2リットルペットボトルを数本購入すれば、かなりの重量になります。
だからこそ、タワマンでは**「地震が起きてから水を買いに行く」のでは遅い可能性がある**のです。
エレベーターに乗っているとき地震が来たらどうする?
さらに心配なのが、エレベーターに乗っている最中の地震です。
地震発生時の動作は設備によって異なりますが、一般的な防災知識として覚えておきたいのが、行先階ボタンを押して最寄りの階で降りられる状況なら降りることです。
地震時管制運転装置を備えた設備では、自動的に最寄り階などへ停止して扉を開く仕組みがあります。
ただし、設備の仕様や地震の状況によって必ず同じ動作になるわけではありません。
実際に地震が起きた際には、エレベーター内の表示やアナウンスに従って行動しましょう。
エレベーターに閉じ込められたら?
地震による停電や設備への影響などによって、エレベーター内に閉じ込められる可能性はゼロではありません。
もし閉じ込められた場合、重要なのは自力で無理に脱出しようとしないことです。
非常ボタンやインターホンなどを使って外部との連絡を試みます。
スマートフォンが利用できる状況なら、管理会社や保守会社などへ連絡できる場合もあります。
一方で、大規模災害では通信が混雑する可能性もあります。
何度連絡してもつながらないからといって、無理にドアをこじ開けて脱出するのは危険です。
「エレベーターが落下する」は本当?
地震が起きると、
「エレベーターのワイヤーが切れて一気に落ちるのでは?」
と不安になる方もいるでしょう。
映画のように簡単に自由落下するものと考える必要はありません。
現代のエレベーターには、さまざまな安全装置が設けられています。
もちろん地震によって設備が損傷する可能性まで否定することはできませんが、
「地震=エレベーターがそのまま落下する」
と考えてパニックになる必要はありません。
閉じ込められた場合には、設備の非常連絡手段を使って救助を待つことが基本です。
タワマンで本当に大変なのは「地震の翌日」かもしれない
タワマンの地震対策では、揺れている瞬間だけでなくその後の生活を考えることが重要です。
建物自体に大きな損傷がなくても、
エレベーター停止
停電
断水
トイレ使用制限
通信障害
などが重なる可能性があります。
特にエレベーターと水の問題が重なると、高層階では生活が一気に不便になります。
だからこそ「避難所へ行けばいい」と単純に考えるのではなく、自宅が安全なら建物内で生活を続ける可能性も考えて備蓄しておくことが重要です。
タワマン高層階では水の備蓄が重要
エレベーターが止まった場合を考えると、特に重要なのが飲料水です。
地震後に水を買いに行こうとしても、店舗で売り切れている可能性があります。
さらに購入できても、重い水を高層階まで運ぶ必要があります。
例えば2Lのペットボトル6本なら水だけで約12kg。
これを30階まで運ぶのは簡単ではありません。
そのためタワマン高層階では、普段から水を備蓄しておくメリットが特に大きいといえます。
飲みながら新しいものへ入れ替える「ローリングストック」を利用すれば、無理なく備蓄できます。
食料も「軽くて調理不要」が便利
水と同じように食料も準備しておきましょう。
大規模災害では電気やガスが使えなくなる可能性があります。
そこで、
- 缶詰
- レトルト食品
- 栄養補助食品
- 長期保存できるパン
- お菓子
- 常温保存できる食品
など、調理しなくても食べられるものがあると便利です。
ただし非常食だけを大量に買う必要はありません。
普段食べている保存食品を少し多めに買っておき、使ったら補充する方法でも備えられます。
携帯トイレも忘れない
タワマンの地震対策で水・食料と同じくらい重要なのが携帯トイレです。
水道が出ていても、排水設備の安全が確認できなければトイレを流せない場合があります。
マンションの場合、排水管に問題がある状態で上階から水を流すと、別の住戸に影響する可能性もあります。
大きな地震の後は、管理会社や管理組合などから案内が出ていないか確認しましょう。
そして、トイレが使えない期間を想定して携帯トイレを備蓄しておくことが大切です。
エレベーター内の防災用品にも注目
最近では、エレベーター内に防災キャビネットなどを設置しているマンションもあります。
中には、
飲料水
簡易トイレ
ライト
防寒用品
などが用意されている場合があります。
自分が住んでいるタワマンに何が設置されているか、一度確認しておくと安心です。
「たぶんあるだろう」ではなく、管理規約や防災マニュアルを確認しておきましょう。
タワマン住民が普段から確認しておきたいこと
大地震が起きてから調べるのではなく、平常時に確認しておきたいことがあります。
例えば、
非常階段の場所
避難経路
非常用エレベーターなど設備の扱い
備蓄倉庫の場所
マンションの防災マニュアル
指定避難場所
管理会社への連絡方法
などです。
特に非常階段は一度実際に確認しておくことをおすすめします。
「玄関を出れば何となく分かるだろう」
と思っていても、停電して廊下が暗くなれば普段とは状況が変わります。
玄関にも「防災セット」を置いておくと便利
タワマンでは、玄関付近に持ち出しやすい防災用品を準備しておく方法もあります。
例えば、
懐中電灯
モバイルバッテリー
歩きやすい靴
軍手
マスク
飲料水
などです。
大地震後の階段には物が落ちている可能性もあります。
夜間に停電すれば暗い階段を移動することになるため、ライトは重要です。
高齢者や小さな子どもがいる家庭は特に注意
30階まで階段を上れる健康な大人でも大変ですが、
高齢者
小さな子ども
妊娠中の人
足腰に不安がある人
などがいる家庭では、エレベーター停止の影響がさらに大きくなります。
家族の状況によっては、
「エレベーターが止まったらどうするか」
を事前に家族で話し合っておくことも大切です。
ペットがいる家庭も備蓄を忘れずに
犬や猫などのペットがいる場合は、人間用の備蓄だけでは足りません。
ペットフードや水、トイレ用品なども用意しておきましょう。
エレベーターが停止してからペット用品を買いに行くのは、高層階では大きな負担になります。
普段使っているものを少し多めに保管しておくだけでも安心感が違います。
地震でエレベーターが止まったら絶対に階段で避難する?
エレベーターが止まったからといって、必ずすぐ建物の外へ避難しなければならないわけではありません。
地震後に避難すべきかどうかは、
建物の被害状況
火災の有無
津波など地域の危険性
自治体や管理者からの指示
などによって変わります。
建物が安全で自宅に大きな被害がない場合には、在宅避難という選択肢もあります。
逆に火災など緊急性の高い危険がある場合は、適切な避難が必要です。
「タワマンだから絶対に家に残る」「地震が来たら必ず外へ出る」と決めつけず、状況に応じて判断することが重要です。
地震とタワマンのエレベーターについてよくある疑問
Q.地震でエレベーターが止まったらいつ復旧する?
地震の規模、設備の状態、点検の必要性、保守会社の対応状況などによって異なります。
「○時間で必ず復旧する」とは言えません。
Q.エレベーターの中で地震が起きたら?
設備の表示やアナウンスに従い、最寄り階などで扉が開いた場合には安全を確認して降ります。閉じ込められた場合は非常ボタンなどを使って外部へ連絡します。
Q.30階なら階段を使える?
利用すること自体は可能でも、体力的な負担は非常に大きくなります。
水や食料を持って上るとなればさらに大変なので、日頃の備蓄が重要です。
Q.タワマンなら何日分備蓄すればいい?
必要な備蓄量は自治体や建物の防災計画、家族構成などによって異なります。最低限だけではなく、エレベーターやライフラインの復旧に時間がかかるケースを想定して余裕を持って準備すると安心です。
Q.非常用エレベーターなら地震後も使える?
「非常用エレベーター」という名称でも、住民が災害時に自由に使えるという意味ではありません。地震後の使用可否は設備の状態や建物側の運用によります。
まとめ|タワマンは「エレベーターが数日使えないかも」と考えて備える
地震が発生すると、安全装置などによってタワマンのエレベーターが停止する可能性があります。
そして重要なのは、
「揺れが収まった=すぐエレベーターが復旧する」
とは限らないことです。
大規模地震では多くの建物で点検が必要になり、復旧まで時間がかかる可能性もあります。
特に20階、30階、40階以上の高層階では、エレベーターが使えないだけで買い物や外出の負担が一気に増えます。
だからこそ、
飲料水
食料
携帯トイレ
モバイルバッテリー
ライト
日用品
などを普段から準備しておくことが重要です。
地震が起きてから「水を買いに行かなきゃ」と30階の階段を往復するのではなく、エレベーターが止まっても数日間は慌てず生活できる状態を作っておく。
それがタワマンに住む人にとって重要な地震対策のひとつです。






