※当記事はプロモーションを含むことがあります。

大雨や台風のニュースで、

「○○市に緊急安全確保が発令されました」

と聞くことがあります。

そんなとき、

「避難所へ逃げればいいの?」

「外が冠水していても避難したほうがいい?」

「自宅の2階に逃げてもいいの?」

「マンションならどうすればいい?」

と迷う人も多いでしょう。

結論からいうと、緊急安全確保が出た段階では、必ずしも避難所へ向かうのが正解ではありません。

緊急安全確保は警戒レベル5で、すでに災害が発生または切迫し、命の危険が極めて高い状態です。避難所まで移動するほうが危険なら、自宅の上階や崖から離れた部屋、近くの頑丈な建物の高い階など、その時点で少しでも安全な場所へ移動します。

この記事では、緊急安全確保が出たらどこに逃げるのか、自宅・マンション・車・外出先など状況別の行動をわかりやすく解説します。

※災害の種類や現在地によって最適な行動は異なります。実際の災害時は、市区町村・消防・警察などの最新情報を確認してください。


スポンサーリンク

緊急安全確保が出たらどこに逃げる?

まず覚えておきたいのは、

「緊急安全確保=今から必ず避難所へ行く」ではない

ということです。

警戒レベル5では、指定緊急避難場所などへの移動がかえって危険になっている場合があります。内閣府も、立退き避難が危険な場合には緊急安全確保を行うよう示しています。

状況別に考えると次のようになります。

今いる状況 考えられる行動
外へ安全に避難できる より安全な場所へ移動
道路が冠水している 無理に外へ出ない
自宅が浸水しそう 可能なら上階へ移動
自宅が平屋 近隣の頑丈な高い建物などへ移動を検討
土砂災害が迫っている 崖・斜面から離れた部屋などへ
マンション 浸水リスクに応じて高い階へ
川の近く 川から離れ、より高く安全な場所へ
地下にいる 浸水前に地上・高い場所へ

ただし、どの行動にも絶対の安全が保証されるわけではありません。

警戒レベル5は、それほど危険が迫った段階です。内閣府も、緊急安全確保を行ったとしても身の安全を確保できるとは限らないと注意を促しています。


そもそも「緊急安全確保」とは?

緊急安全確保とは、市町村が発令する警戒レベル5の避難情報です。

発令される状況は、

「災害発生又は切迫」

です。

つまり、

「これから災害が起きるかもしれません」

という段階より、さらに危険な状態です。

すでに、

川が氾濫している

住宅地への浸水が始まっている

土砂災害が発生している

などの状況になっている可能性があります。

気象庁も警戒レベル5相当について、**「命の危険 直ちに安全確保!」**としています。(気象庁データ)


スポンサーリンク

警戒レベル5になるまで避難しなくていい?

これは大きな誤解です。

警戒レベル5まで待ってはいけません。

内閣府は、

「警戒レベル4までに必ず避難」

することを強調しています。

基本的な考え方は、

警戒レベル3「高齢者等避難」
→高齢者など避難に時間がかかる人は危険な場所から避難

警戒レベル4「避難指示」
→危険な場所にいる人は全員避難

警戒レベル5「緊急安全確保」
→すでに災害発生・切迫。命を守るため直ちに安全確保

となります。

つまり、緊急安全確保は**「避難を始めるタイミング」ではなく、本来なら避難を終えているべき段階**なのです。


緊急安全確保が出たら避難所へ行くべき?

ここが最も重要です。

緊急安全確保が出たとき、

「とにかく避難所へ走らなきゃ!」

と考えるのは危険な場合があります。

たとえば避難所までの道路がすでに冠水していたらどうでしょう。

外へ出ることで、

濁流に流される

側溝やマンホールに転落する

車ごと水没する

などの危険があります。

このような状況では、遠くの避難所へ移動するより、現在いる建物の上階などで緊急的に安全を確保するほうがよい場合があります。

内閣府も警戒レベル5の行動例として、自宅等の上階への移動、崖から離れた部屋への移動、近隣の建物の上階への移動などを示しています。


大雨・洪水なら「上へ逃げる」

洪水や浸水が迫っている場合は、少しでも高い場所へ移動することが選択肢になります。

たとえば2階建て住宅なら、

1階→2階

へ移動します。

マンションなら、想定される浸水の深さなどを踏まえて、より高い階へ移動することが考えられます。

これを一般に垂直避難と呼ぶことがあります。

ただし、自宅が、

家屋倒壊等氾濫想定区域

などにある場合、建物そのものが安全とは限りません。

平常時にハザードマップで確認しておくことが重要です。


平屋の場合はどうすればいい?

平屋の場合、

「2階へ逃げる」

ことができません。

そこで重要になるのが近隣の建物です。

まだ移動できる状況であれば、

近くの頑丈な建物

高い建物

安全性が確保できる場所

などへ移動することが考えられます。

内閣府も緊急安全確保の行動例として、近隣の建物の上階へ移動することを示しています。

ただし、すでに道路が激しく冠水しているなら、外へ出ること自体が危険です。

「避難所へ行くべき」という思い込みで危険な水の中へ入らないようにしましょう。


マンションならどこに逃げる?

マンションの場合は、洪水と土砂災害で考え方が変わります。

洪水・浸水が危険なら、建物が安全であることを前提に浸水しない高さの階へ移動することが考えられます。

たとえば1階に住んでいるなら、

2階以上の共用部分

より高い階

などへの移動です。

ただしマンションだから絶対安全とは限りません。

河川のすぐ近くなどでは、建物への影響も考える必要があります。

平常時にハザードマップで、

想定浸水深

家屋倒壊等氾濫想定区域

などを確認しておきましょう。


土砂災害なら「上」ではなく「崖から離れる」

ここは非常に重要です。

洪水なら上階へ移動することが有効な場合がありますが、土砂災害では単純に上へ行けば安全とは限りません。

家の裏に崖や急斜面がある場合は、

崖からできるだけ離れた部屋へ移動する

ことが考えられます。

内閣府も緊急安全確保の例として、崖から離れた部屋への移動を示しています。

たとえば家の北側に崖があるなら、可能な範囲で反対側の部屋へ移動します。

さらに可能なら上階など、より安全と考えられる場所を選びます。


川の近くにいる場合は?

川が氾濫しそう、またはすでに氾濫している場合は、川の様子を見に行ってはいけません。

大雨のときによくあるのが、

「川がどこまで増えているか見てくる」

という行動です。

しかし増水した河川は非常に危険。

短時間で水位や流れが大きく変化する可能性があります。

川から離れ、可能ならより高く安全な場所へ移動してください。


地下にいる場合は地上へ

地下街や地下室、地下駐車場などは浸水に注意が必要です。

大量の雨水が流れ込むと、短時間で水位が上昇することがあります。

さらに水圧によってドアが開かなくなる可能性もあります。

大雨で浸水のおそれがある場合は、水が流れ込む前に地上や安全な高い場所へ移動することが重要です。


車の中にいる場合は?

大雨のとき、

「車なら水の中でも走れる」

と思うのは危険です。

道路冠水では、

道路と川の境目が分からなくなる

側溝へ落ちる

車が動かなくなる

水圧でドアが開かなくなる

などの危険があります。

すでに緊急安全確保が発令される状況なら、無理に車で遠くの避難所へ向かうより、現在地周辺でより安全な建物・高い場所を確保する必要がある場合があります。


外出中に緊急安全確保が出たら?

買い物や仕事、旅行中に緊急安全確保が出ることもあります。

この場合も、

「とにかく自宅へ帰ろう」

と考えないことが重要です。

自宅までの道路が冠水している可能性があります。

今いる建物が安全なら、

商業施設

オフィス

ホテル

頑丈な高層建物

などで安全を確保したほうがよい場合があります。

「家に帰ること」よりも、今いる場所で命を守ることを優先しましょう。


夜中に緊急安全確保が出たら?

夜間の避難は昼間より危険です。

暗闇では、

道路冠水

側溝

マンホール

倒木

崩れた道路

などを確認しにくくなります。

さらに大雨では視界も悪くなります。

すでに外へ安全に避難できない状況なら、無理に避難所へ向かわず、建物内のより安全な場所へ移動する緊急安全確保を検討します。

だからこそ、夜間に大雨が予想される場合は、明るいうちに避難を完了することが重要です。


避難所が満員だったらどうする?

「避難=学校の体育館」

というイメージがありますが、避難先は避難所だけとは限りません。

警戒レベル4までの段階で安全に移動できるなら、

指定緊急避難場所

安全な親戚・知人宅

安全なホテル・旅館

なども避難先の選択肢になります。

内閣府もこうした複数の避難先を例示しています。

重要なのは、

「どこへ行くか」ではなく「危険な場所から安全な場所へ移動できているか」

です。


緊急安全確保は必ず発令される?

実は、必ず発令されるわけではありません。

これは非常に重要なポイントです。

内閣府は、警戒レベル5「緊急安全確保」について、災害が発生・切迫していても自治体が状況を必ず把握できるとは限らないため、必ず発令される情報ではないとしています。

つまり、

「緊急安全確保が出ていないから、まだ安全」

とはいえません。

川の水位、周囲の浸水、気象情報などから危険を感じたら、自分で早めに避難することも重要です。


「緊急安全確保」と「避難指示」の違い

違いを整理してみましょう。

避難指示 緊急安全確保
警戒レベル 4 5
状況 災害のおそれが高い 災害発生または切迫
行動 危険な場所から全員避難 命の危険・直ちに安全確保
避難所への移動 安全に移動できる段階 移動が危険な可能性あり
基本 避難を完了する その場で最善の安全確保

内閣府は、警戒レベル4までに危険な場所から全員避難することを基本としています。

つまり、

避難指示=避難する段階

緊急安全確保=逃げ遅れた場合などに命を守る段階

と覚えると分かりやすいでしょう。


「緊急安全確保が出たら避難所」は危険なことも

ニュースで緊急安全確保を知ってから、

「避難指示より上なんだから、今すぐ避難所へ行かないと!」

と思うかもしれません。

しかし、この段階ではすでに、

道路が冠水

川が氾濫

土砂崩れが発生

している可能性があります。

その状態で遠くの避難所へ向かうと、かえって危険です。

緊急安全確保で重要なのは、

「指定された場所へ行く」ことではなく「今いる場所から可能な範囲で命を守れる場所へ移る」こと

です。


緊急安全確保が出たときのNG行動

特に避けたいのは次のような行動です。

川を見に行く

田んぼや用水路を確認する

冠水道路を車で走る

膝近くまで水がある道路を無理に歩く

遠くの避難所を目指して移動する

地下へ移動する

家族を迎えに危険な場所へ向かう

「避難する」という行動そのものが危険になる段階があることを覚えておきましょう。


ハザードマップは「災害が起きる前」に見る

緊急安全確保が出てから、

「うちって浸水するの?」

と調べ始めるのでは遅い場合があります。

平常時に自治体のハザードマップを確認し、

自宅の想定浸水深

土砂災害警戒区域か

近くの川

避難場所

避難経路

などを確認しておきましょう。

さらに、

昼間の避難ルート

だけでなく、

夜間・大雨時でも安全に通れるルート

を考えておくことが重要です。


警戒レベル5が出たら何を持って逃げる?

緊急安全確保の段階では、荷物をまとめることより命を守る行動を優先します。

財布や着替えを探して避難が遅れては意味がありません。

スマートフォンなど、すぐ持てる必要最低限の物にとどめ、危険が迫っているなら安全確保を優先しましょう。

防災用品は緊急時に準備するのではなく、普段から持ち出せる状態にしておくことが大切です。


緊急安全確保についてよくある質問

Q. 緊急安全確保が出たら避難所へ行く?

必ずしも避難所へ行くわけではありません。すでに外への移動が危険なら、自宅の上階や崖から離れた部屋、近隣の頑丈な建物の上階など、その時点でより安全な場所へ移動します。

Q. 自宅の2階に逃げてもいい?

洪水・浸水の場合、建物の安全性などを確認したうえで上階へ移動することが緊急安全確保の選択肢になります。ただし家屋倒壊のおそれがある場所などでは、自宅内の垂直避難でも安全を確保できない場合があります。

Q. マンションなら外へ避難しなくてもいい?

建物の立地や想定浸水深などによります。安全な高さに居住し、建物自体が安全と考えられる場合には屋内で安全を確保する選択肢があります。平常時にハザードマップを確認してください。

Q. 土砂災害の場合は2階へ行けばいい?

単純に「2階なら安全」とは限りません。崖や斜面から離れた部屋へ移動するなど、少しでも危険を減らす行動を取ります。

Q. 緊急安全確保が出るまで待っても大丈夫?

待ってはいけません。危険な場所にいる人は警戒レベル4「避難指示」までに避難することが基本です。

Q. 緊急安全確保が発令されなければ安全?

そうとは限りません。警戒レベル5は必ず発令される情報ではありません。


まとめ|緊急安全確保は「避難所へ行け」ではなく「今すぐ命を守れ」

緊急安全確保が発令されたときに最も大切なのは、

「どこの避難所へ行く?」ではなく「今、この場所でどうすれば命を守れる?」

と考えることです。

警戒レベル5「緊急安全確保」は、すでに災害が発生または切迫している段階です。

外へ安全に移動できない場合は、

洪水・浸水なら上階へ

土砂災害なら崖から離れた場所へ

平屋なら安全に移動できる範囲で近隣の頑丈な建物の上階などへ

といった、その時点で可能な安全確保を考えます。内閣府もこれらを緊急安全確保の行動例として示しています。

そして何より重要なのは、緊急安全確保が出るまで待たないこと

警戒レベル4「避難指示」が出た段階で、危険な場所にいる人は避難を完了することが基本です。

緊急安全確保は「避難を始める合図」ではありません。

逃げ遅れてしまった人などが、残された選択肢の中から少しでも命が助かる可能性の高い行動を取るための最後の段階と覚えておきましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
おすすめの記事