水深120メートルに沈んでいる知床観光船「カズワン」。
飽和潜水士による船内捜索が行われることがわかりました。

聞き慣れない飽和潜水士とはどんな仕事なのか?
そこで、調べてみたら、苛酷な仕事の実態が浮かび上がってきました。
そして、驚くような給料をもらっていることがわかりました。

なんとその額月収370万円!!!

危険と隣り合わせの飽和潜水士について調べてみましたので、最後までお付き合いください。

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飽和潜水とは?

飽和潜水(ほうわせんすい)とは、深海への潜水を実現するための技術。
これによって、100メートル以上の深度でも安全に長時間の活動ができるようになりました。

深海では水圧が大きいため、潜水病の危険にさらされますが、飽和潜水の技術を使えば、最大で700メートル以上を潜ることも可能だと言われています。

飽和潜水の仕組み

飽和潜水では、潜水士はまず船上にある「チャンバー」という密閉された部屋に入り、半日から1日かけて作業を行う水深と同じ気圧まで室内を加圧して体を慣らします。

そして、身体が慣れたら、潜水作業に入ります。
1度作業に入ると、海底生活を1週間以上ときには数週間続けることになります。

飽和潜水士は海上自衛官にしかなれず、飽和潜水を実施している部隊は神奈川に2か所、広島に1か所あります。

その仕事について、女性飽和潜水士はこう話しています。

この女性の話からもわかるように手当がスゴいのです。

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飽和潜水士の給料

飽和潜水士は自衛官で国家公務員です。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和2年)によると、潜水士(平均年齢42.4歳)の平均年収は433万円。
年代別にみると、以下のようになっています。

・25~29歳 369万円
・30~34歳 397万円
・40~45歳 433万円
・50~54歳 458万円

決して高くないですね。
全国平均よりもやや低い水準です。

では、なぜ月370万円も稼げるのか?
理由は手当にありました。

先に紹介した女性飽和潜水士は、

私が頂いたひと月の俸給が約370万円です。

ちなみに私は当時25歳で自衛隊入隊7年目の3等海曹なんのとりえもない所謂どこにでもいる普通の平隊員です。

・引用元:シズカ@飽和潜水アドバイザー

もちろん、これほどの高額な給料を毎月もらえる訳ではありませんが、この女性が370万円稼いだ月の労働は以下のようなものだったそうです。

私が頂いたひと月の俸給370万円は、440mの高圧室で30日の飽和潜水に従事したことによる潜水手当が基本給に乗ったことにより計算された額です。

30日間4畳半くらいの広さの高圧室内で男性6名が衣食住を共にします。

ダイバーや機器に異常がないか24時間モニタリングされています。

食事は3食提供され、洗濯もしてもらえます。

刑務所に入ったことはありませんが、自分の意志で外出できない息苦しさは似ているかもしれません。

刑務所と違って共同生活を余儀なくされるのは人間関係が良好でないと辛い以外の何ものでもありません。

高圧環境による身体的な影響以上に24時間監視、上司との人間関係、減圧終了まで逃げられない監禁状態といった精神的ストレスの方が当時の私には堪えました。

そんな30日間の修行の末手に入れたのが370万円です。

・引用元:シズカ@飽和潜水アドバイザー

水につかっている間は、手当てがつくため、毎日24時間手当てがずっと発生し続けます。
そのため、370万円という高額な給料を手にすることができるのです。

仕事によっては時給1万円を超えることもあるそうです。

飽和潜水員になるには?

飽和潜水員になるためには、潜水生理や潜水物理、深海潜水装置など高度な潜水知識を必要とします。

勉強しなければならないことは山ほどあり、しっかりと知識を身につけておかないと、命に関わることになるのです。

莫大な量の知識は一朝一夕で身につくものではなく、飽和潜水員である限り学び続ける必要があります。

コンプレッサーや制御装置の操作、保守整備、ボンベ内の圧力や潜水可能時間管理など、機械や数字に強い理系の知識も要求されるのです。

飽和潜水士のまとめ

いかがだったでしょうか?

飽和潜水士は高額な収入が得られる反面、常に命の危険を伴う苛酷な仕事です。

水深120メートルもの深海で1カ月も生活するなんて、考えただけでゾッとしますよね。
無事故で任務を完遂することを願います。

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