森林伐採や乱獲によって世界中の動植物が絶滅の危機に瀕しています。

乱獲による個体数の減少の大きな原因の一つで、1975年4月にワシントン条約が発効され、締結国では絶滅危惧種の取引に制限がかけられています。

しかし、絶滅危惧種の数は年々増えており、保護・保全をしていくことで生態系を守っていく必要性が高まっています。

そこで、絶滅危惧種の多い国について調べてみました。

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絶滅危惧種の多い国ランキング

外務省によると、絶滅危惧種の多い国ランキングは以下のようになっています。

1 位 マダガスカル 3,001
2 位 エクアドル 2,509
3 位 マレーシア 1,747
4 位 インドネシア 1,742
5 位 メキシコ 1,728
6 位 アメリカ合衆国(米国) 1,704
7 位 オーストラリア 1,610
8位  タンザニア 1,320
9 位 ブラジル 1,237
10位  中華人民共和国(中国) 1,214

・出典:外務省

1位のマダガスカルには世界の動植物の5%が生息していて、その中のおよそ80%が固有種だと言われています。

2位~10位で目立つのは、やはり熱帯気候や温暖気候の国が多いこと。

アメリカやオーストラリア、中国、インドに絶滅危惧種が多いのは国土が広いという理由もあるようです。

日本にいる絶滅危惧種の数は?

外務省によれば、日本に生息する絶滅危惧種の数は483です。

有名なのは、

・アマミノクロウサギ
・イリオモテヤマネコ
・カブトガニ
・クロマグロ
・コウノトリ
・ジュゴン
・トキ
・ラッコ
・ヤンバルクイナ
・シマフクロウ

日本は鳥類の絶滅危惧種が他の生物と比べても多いとされています。

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絶滅危惧種とレッドリストの違い

絶滅危惧種とは、絶滅のおそれが生じている野生生物のことを指します。 .
絶滅のおそれのある野生生物をリストアップし、データベースにまとめたものは「レッドリスト」と呼ばれます。

「レッドリスト(正式名称:絶滅のおそれのある種のレッドリスト)」は、スイスのグランに本部を置く、IUCN(国際自然保護連合)により発表されています。

IUCNのレッドリストには3万種以上の生物が絶滅危惧種に指定されていて、このうち約3割が絶滅危惧種だと言われています。

ちなみに、環境省が選定する日本のレッドリスト(2020年)は海洋生物レッドリストを合わせると、合計で3,772種となっています。

おわりに

海洋汚染、森林伐採、土壌汚染、気候変動による洪水、干ばつ、森林火災。
今、地球上では生物が危機にさらされています。

これ以上、絶滅危惧種が増えないことを願うばかりです。

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