高校の数学で習う「数1」と「数a」。
どちらも高校1年生で学習する分野です。
この「数1」と「数a」、どこが違うのか?どっちが難しいのか?
よくわからないという人も多いんじゃないでしょうか?
そこで、この記事では、「数1」と「数a」の違いをわかりやすく解説したいと思います。
「数1」とは?
「数1」は中学の数学の内容を基礎にして発展したものです。
学習単元としては、「式の計算・方程式・不等式・2次関数・2次不等式・三角比・図形の計量」を「数1」では学びます。
「数a」とは?
「数a」は、「数1と同じく中学数学を基礎として発展させたものですが、全ての高校で必ず習うとは限らない分野の内容が含まれます。
たとえば、国立大の受験では必要な科目であるため、進学校などではほぼ習います。
具体的な学習単元としては、「場合の数・確率・論理と集合・平面図形」などが含まれます。
「数a」は数学のカリキュラムがあまりに濃すぎたため、授業内容についていけない生徒が増えたことなどから1994年に設置されました。
「数1」と「数a」の違い
「数1」は「計算・関数・グラフ」が中心ですが、「数a」は「論理」が中心となります。
「数1」は、計算などのパターンを練習したり、暗記することで乗り切れます。
しかし、「数a」は数学の記号や定義を理解しないとついていけなくなります。
暗記が得意な人は「数1」。深く考えるのが好きな人は「数a」の方が向いているかもしれません。
ちなみに、文部科学省の学習指導要領では、高等学校での数学の必履修科目は、数1のみとされていて、数1以外の数学科目は必履修科目とされていません。
「数1」と「数a」どっちが難しい?
「数a」は国立大学の受験に必要な科目という意味では、「数1」より難しいと言えるでしょう。
物事を論理的に考えるのが苦手な人は、「数a」について行けないという傾向があります。
ただ、まれに「数1」の方が難しく感じる人もいるようです。
おわりに
「数1」と「数a」の違いについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?
ちなみに、「数2」は「数b」と分類され、センター試験でもどちらかを選択できるようになっています。このため、進学校でも文系は数2・数bまでとするのが主流になっています。
とはいえ、数学嫌いの人は、そんな分類はどうでもいい、どちらもやりたくないと思うかもしれませんね(笑。