マイナカードとマイナ保険証、一見同じような名前ですが、実は異なる役割を持つものですが、その違いについて多くの方が疑問を持っているようです。
そこで、混同しがちな2つの制度について、それぞれの特徴と違いをわかりやすく解説します。

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マイナカードとマイナ保険証の違い

マイナカードは、個人番号カードとも呼ばれ、国民一人ひとりに付与される12桁の個人番号が記載されています。
このカードは、行政手続きの際に身分証明書として利用できるほか、公的な証明書としての役割を持っています。

一方、マイナ保険証は、マイナカードの機能の一つとして追加されたもので、健康保険証としての機能を持っています。

つまり、マイナカードがあれば、別途健康保険証を持ち歩く必要がなくなるのです。

項目 マイナカード マイナ保険証
目的 本人確認 健康保険証としての利用
機能 本人確認、各種手続きのオンライン化、マイナポイント 医療費の支払い、医療情報の閲覧
取得方法 市区町村窓口、オンライン マイナカード取得後、マイナポータルで利用登録
利用料金 無料 無料

1. マイナカードとは?

マイナカードは、ICチップ付きの本人確認証です。
2016年から交付が始まり、2023年3月時点で約8割の方が取得しています。マイナカードには、以下の機能があります。

本人確認:
行政機関や金融機関などで本人確認に使用できます。

各種手続きのオンライン化:
住民票の写し交付や確定申告などの手続きをオンラインで行うことができます。

マイナポイント:
マイナカードを使ってキャッシュレス決済や公金受取を行うと、ポイント還元を受けられます。
マイナカードの取得には、申請書と本人確認書類が必要です。

申請は、市区町村の窓口やオンラインで行えます。

2. マイナ保険証とは?

マイナ保険証は、マイナカードに健康保険証の機能を追加したものです。
2021年10月から利用が始まり、2023年4月からはすべての医療機関で利用できるようになりました。

マイナ保険証には、以下の機能があります。

医療費の支払い:
医療機関でマイナ保険証を提示することで、医療費の支払いができます。

医療情報の閲覧:
マイナポータルを通じて、過去の診療内容や服薬履歴などを閲覧できます。

マイナ保険証を利用するには、マイナカードを取得し、マイナポータルで利用登録を行う必要があります。

マイナカードを健康保険証として利用するメリット

マイナカードを健康保険証として利用することには、いくつかのメリットがあります。

例えば、医療機関での受診時に、薬の履歴や過去の健診情報などを提供することに同意すれば、より適切な診断や処方を受けることが可能になります。

また、高額な医療費が発生した場合でも、マイナカードを使うことで、自己負担額の一時的な支払いや、役所での手続きが不要になることも大きな利点です。

1. 医療情報の一元管理

マイナカードを利用することで、お薬の履歴や過去の健診情報などを医師に提供することが可能になり、より適切な診断や治療を受けることができます。

また、診察料金も通常の健康保険証よりもマイナ保険証の方が安くなります。

具体的な例を挙げると、
1回の診察で初診料1,000円、再診料800円、調剤管理料200円がかかった場合、医療情報・システム基盤整備体制充実加算は140円になります。
マイナ保険証を利用した場合、この140円が非課税となり、窓口で支払う金額が140円 安くなります。

2. 高額医療費の負担軽減

高額な医療費が発生した場合、マイナカードを使うことで、自己負担額の一時的な支払いや、役所での手続きが不要になります。

3. 医療費控除の申請簡略化

マイナポータルから保険医療を受けた記録が参照できるため、領収証を保管・提出する必要がなく、医療費控除の申請が簡単になります。

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新規の健康保険証の発行終了について

2024年12月2日をもって、新規の健康保険証の発行が終了し、マイナカードへの一本化が進められます。

これにより、マイナカードの取得がさらに重要になってきます。
ただし、既にお持ちの健康保険証は、その有効期限まで引き続き使用可能です。

マイナカードとマイナ保険証のよくある質問

Q1. マイナカードを健康保険証として利用する際の手続きは?
A1. マイナカードの申請後、健康保険証としての利用登録を行う必要があります。
その後、医療機関や薬局でマイナカードを提示することで、受診が可能です。

Q2. 全ての医療機関・薬局でマイナカードは使えるの?
A2. 2024年4月1日より、保険医療機関・薬局においてマイナカードのオンライン資格確認が原則として義務付けられています。
利用可能な施設は厚生労働省のホームページで確認できます。

マイナカードとマイナ保険証のまとめ

マイナカードとマイナ保険証には明確な違いがあり、マイナカードを上手に活用することで、より便利でスムーズな医療体験が得られるようになります。

この機会に、マイナカード、マイナ保険証の利用を検討いただければと思います。

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