最近物忘れがひどい!
そう思うことってありませんか?
特に、50代になると、認知症かも?と心配になる人も多いのではないでしょうか?
そこで、物忘れの原因と対策、認知症との違いも解説したいと思います。
物忘れの原因
人は生活していると、様々な出来事や新しい情報に遭遇します。
これらを記憶するのは、脳の中心にある「海馬(かいば)」と呼ばれる器官が重要な働きをしています。
物忘れは、この海馬の神経細胞の働きが悪くなったり、神経細胞の数が減ったりすることで起こります。
こうした海馬の機能低下は加齢が原因と言われています。
したがって、物忘れは老化現象のひとつで、誰でも年を取ると起こりうるものなのです。
認知症の原因
認知症とは、後天的な脳の障害によって認知機能が低下し続けることによって起こります。
初期症状は物忘れと似ていますが、症状が進むと、物忘れしたこと自体も忘れてしまいます。
したがって、認知症は老化現象ではなく、脳の機能障害です。
65歳未満で発症する認知症は「若年性認知症」と診断されますが、平均発症年齢は51歳と言われています。
したがって、50代は認知症を発症する危険な年齢でもあるのです。
物忘れと認知症の違い
では、物忘れと認知症にはどんな違いがあるのでしょうか?
見分け方をチェックできるテストがあるので、心配な方はやってみてください。
・引用元:もの忘れと認知症の見分け方(週刊朝日 2017年8月11日号)
加齢による物忘れなら、日常生活には支障はありません。
認知症の予防
では、認知症を予防するには普段の生活でどんなことを心がければいいのか?
認知症予防財団が出している10か条をご紹介しましょう。
1.塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を
2.適度に運動を行い、足腰を丈夫に
3.深酒とタバコはやめて規則正しい生活を
4.生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を
5.転倒に気をつけよう 頭の打撲は認知症招く
6.興味と好奇心をもつように
7.考えをまとめて表現する習慣を
8.こまやかな気配りをしたよい付き合いを
9.いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
10.くよくよしないで明るい気分で生活を
引用元:財団法人認知症予防財団
物忘れの予防は脳活が効果的
物忘れを防ぐには、脳活が効果的です。
たとえば、クイズ。
なぞなぞを解くというのもオススメです。
YouTubeにはたくさんのクイズ動画や記憶力テストが公開されているのでやってみるといいでしょう。
また、イギリスの調査では、クロスワードパズルも脳に良い影響を与えるという結果もあります。
生活習慣の改善
規則正しい生活を送ることも物忘れの予防に効果的です。
脳に良い食事
物忘れを予防するには食事は重要です。
食事をするときはよく噛んで食べましょう。
噛むことは、脳に良い刺激を与えるだけでなく血糖値の上昇を抑えてくれます。
血糖値が高いと記憶力が低下することもわかっています。
脳に良い食品としては、ナッツ類や青魚に含まれるオメガ3脂肪酸やDHAが有効です。
他には、納豆や卵、緑黄色野菜、高カカオのチョコレートにも物忘れ防止の効果があります。
十分な睡眠
睡眠は起きているときの脳の記憶を整理し、情報を定着・強化する働きがあり、睡眠不足だと記憶能力が低下します。
睡眠時間は7時間はとるようにしましょう。
ただし、寝過ぎは逆効果なので、要注意です。
適度な運動
脳の全身の酸素の約2割を消費しています。
脳に必要な酸素を行き渡らせるには、適度な運動が重要です。
運動によって血流が改善して、脳が活性化します。
その結果、認知機能を保つことができます。
物忘れがひどい50代男性のまとめ
物忘れは老化現象で、50代にもなると誰にでも起こりうるものです。
ただ、あまりにひどい場合は認知症を疑う必要もあります。
明らかに自覚症状がある場合は、できるだけ早めに病院で診断を受けましょう。