覆面パトカーとは、一見すると普通の乗用車に見えるけれど、交通取締りや緊急走行の際には警察車両として機能する車です。

覆面パトカーには、ルーフ部の赤色灯やサイレンなどの装備がありますが、どんな時に点灯させるのか、その仕組みをわかりやすく解説します。

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覆面パトカーの機能と仕組み

覆面パトカーには、主に3つの機能が備わっています。

ルーフ部の赤色灯

普段は格納されていて、スピード計測が終了し違反が確定した段階でパカッと飛び出す反転式の赤色警光灯です。
これは、周囲の車両や歩行者に対して、緊急走行中の警察車両であることを明示するためのものです。

サイレン

上記赤色灯を点灯するタイミングで鳴らす電子音やサイレン音です。
これは、違反車両に対して停止命令を出すためや、渋滞や信号などで進めない場合に道を開けてもらうためのものです。

フロントグリル内の赤色灯

本来はルーフ部の赤色灯を点灯させるべきですが、それだと違反車両に気づかれてしまうので、スピード計測が完了するまでのあいだ点灯させる小さな赤色灯です。

これは、「ちゃんと緊急車両であることを明示していますよ」というアリバイのための装備品です。

覆面パトカーが赤色灯を光らせて走るとき

覆面パトカーが「赤色ランプを光らせて走る」のはどんな時かというと、以下のような場合です。

スピード違反を発見した場合

覆面パトカーは、左車線(走行車線)で他の車両に紛れて走行しながら、追い越し車線を目立つ速度で走り去る車両を狙っています。

そのような車両を見つけた場合、覆面パトカーはサッと追い越し車線に出て、サイレンを鳴らさず、ルーフ部の赤色灯も飛び出させず、ただフロントグリル内の赤色灯だけを点灯させます。

そして、その車両の後ろを一定の距離間隔で追尾しながらスピードを計測します。

スピード計測は、距離にして300メートルほど、時間にして7秒から10秒くらいで終了します。

その結果、スピード違反が認められればサイレンを鳴らし、ルーフ部の赤色灯も飛び出させて違反車両を安全な場所まで誘導した後、交通違反で検挙します。

緊急事態が発生した場合

覆面パトカーは、交通取締り以外にも、事件や事故などの緊急事態が発生した場合にも出動します。

そのような場合、覆面パトカーはサイレンを鳴らし、ルーフ部の赤色灯も飛び出させて緊急走行します。
その際にもフロントグリル内の赤色灯は点灯させたままにします。

これは、「ちゃんと緊急車両であることを明示していますよ」というアリバイのための装備品です。

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覆面パトカーの赤色灯の仕組みのまとめ

以上、覆面パトカーの赤色灯の仕組みについて解説しました。

覆面パトカーは、交通取締りや緊急走行の際には警察車両として機能しますが、普段は普通の乗用車に見えるため、周囲の車両や歩行者に対して緊急車両であることを明示する必要があります。

そのために、ルーフ部やフロントグリル内に赤色灯を装備しています。

フロントグリル内の赤色灯は、特にスピード違反を発見した場合に重要な役割を果たしますが、同時に警察のアリバイのための装備品でもあります。覆面パトカーにマークされるような走行をすることは危険です。

法令を守って安全運転するようにしましょう。

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