マイクテストをするときによく「本日は晴天なり」と言いますね。

これってよくよく考えてみると、疑問が浮かびませんか?

そもそもなぜ「本日は晴天なり」と言うのか?
最初に言い始めたのは誰なのか?

調べてみると、興味深い事実がわかったので、ご紹介したいと思います。

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「本日は晴天なり」は法律で決められている

「本日は晴天なり(ほんじつはせいてんなり)」は、一見特に意味がない言葉のように思いますが、実はちゃんと法律に定められた気象用語です。

無線局運用規則第39条及び第14条第1項、別表第4号で定められています。

・出典:無線局運用規則

天気が悪くても「本日は晴天なり」と言う

「本日は晴天なり」は法律用語なので、その日の天候とは関係なく使われます。

たとえその日が雨や雪が降っていても、必ず「本日は晴天なり」と言います。

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「本日は晴天なり」がマイクテストで使われるのはなぜ?

もともと気象用語だった「本日は晴天なり」。
では、なぜマイクテスト使われるようになったのでしょうか?

「本日は晴天なり」の由来

「本日は晴天なり」の由来は、1925(大正14)年に遡ります。

現在の気象庁の前身と言われる中央気象台が「本日は晴天なり」と言う言葉を無線放送で使ったのが始まりだと言われています。

では、なぜ「本日は晴天なり」という言葉を遣ったのか?
これはアメリカでのマイクテストの言葉がルーツになっています。

アメリカのマイクテストの言葉を直訳した

実はアメリカでは、マイクテストのときに「It's fine today」と言います。
これを直訳して「本日は晴天なり」と言うようになったのです。

アメリカのマイクテストで「It's fine today」と言うのは、「t's」「f」「d」など、マイクでは拾いにくい発音が入っていて、マイク機器の音や調子を調整するのに適した言葉だったからと言われています。

「本日は晴天なり」は日本のマイクテストには向いていない

アメリカでマイクテストのときに使う「It's fine today」ですが、直訳語の「本日は晴天なり」は日本のマイクテストには向いていないと言われています。

英語の「It's fine today」の中には、マイクの調子をチェックするのに適した言葉が入っています。
しかし、日本の「本日は晴天なり」には「あいうえお」の母音はすべて入っていますが、濁音などが入っていないため、マイクテストには向いていないというわけです。

「本日は晴天なり」のまとめ

「本日は晴天なり」はアメリカの「It's fine today」というマイクテストという言葉から来たものでした。

それにしても、雨の日にも「本日は晴天なり」と使うのが法律で決まっているというのは興味深い話ですね。

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