本番では緊張してしまってうまくいかないという人がいますね。
こういう人は「本番に弱い」と言えるかもしれません。
では、本番に弱い人はどうすれば本番に強くなれるのでしょうか？
この記事では、「本番に弱い人」が陥りがちな心理的メカニズムと、「本番に強くなる」ための具体的な方法についてご紹介します。
Contents
心理学から見た「本番に弱い人」とは？
本番に弱いというのは、心理学的には「パフォーマンス不安」と呼ばれる現象です。
パフォーマンス不安とは、自分の能力や技術を他者に評価されるような状況で、過度な緊張や不安を感じてしまうことです。
パフォーマンス不安は、仕事や勉強、スポーツや芸術など、さまざまな分野で起こり得ます。
パフォーマンス不安に陥ると、以下のような症状が現れることがあります。
• 身体的症状：手足の震えや汗、動悸や息切れ、吐き気や頭痛など
• 感情的症状：恐怖や焦り、落ち込みや怒りなど
• 認知的症状：集中力や記憶力の低下、ネガティブな思考や自信の喪失など
• 行動的症状：ミスや失敗の増加、逃避や回避など
これらの症状は、本番で自分の実力を発揮することを妨げます。
また、自己評価や自己効力感を低下させることで、さらにパフォーマンス不安を悪化させる可能性があります。
本番に弱い人が陥りがちな心理的メカニズム
本番に弱い人が陥りがちな心理的メカニズムは、「自己注目」と「結果志向」と呼ばれるものです。
自己注目
自己注目とは、自分の姿や行動を他者から見られていると意識しすぎることです。
自己注目が高まると、自分のミスや欠点を過剰に気にしたり、他者からどう思われているかを想像したりします。
これは、不安や恐怖を増幅させるだけでなく、自分のパフォーマンスに集中することを妨げます。
結果志向
結果志向とは、自分のパフォーマンスの結果や評価に固執することです。
結果志向が高まると、自分に高い目標や期待を設定したり、失敗や失敗の結果を恐れたりします。
これは、プレッシャーやストレスを高めるだけでなく、自分のパフォーマンスの過程や内容に注意することを阻害します。
自己注目と結果志向は、本番に弱い人の「思考の癖」と言えます。
これらの思考の癖は、本番で自分の能力を発揮することを妨げるだけでなく、本番に臨む前や後にもネガティブな影響を及ぼします。
本番前
自己注目と結果志向が高まると、本番前に以下のようなネガティブな思考が生じます。
「失敗したらどうしよう」
「他人からどう見られるだろう」
「自分は本番に弱い」
「自分は無能だ」
「自分は不幸だ」
本番中
自己注目と結果志向が高まると、本番中に以下のようなネガティブな思考が生じます。
「今のはミスだった」
「他人は今のを見ているだろうか」
「もうダメだ」
「自分は情けない」
「自分は恥ずかしい」
本番後
自己注目と結果志向が高まると、本番後に以下のようなネガティブな思考が生じます。
「失敗した」
「他人から馬鹿にされた」
「自分は本番に弱かった」
「自分は無能だった」
「自分は不幸だった」
これらのネガティブな思考は、自己評価や自己効力感を低下させることで、さらにパフォーマンス不安を悪化させる可能性があります。
本番に強くなるための方法
本番に弱い人が陥りがちなこととは、自分の能力や結果に対して過度な期待や不安を抱くことです。
これは、自分の自己評価が低く、他人の評価を気にしすぎる傾向があることが原因です。
本番に強くなるには、自分の能力や結果を客観的に見つめ直し、自分に合った目標や合格ラインを設定することが大切です。
また、本番に強い人は、失敗を恐れずにチャレンジする姿勢を持っています。
失敗はフィードバックであり、成長の機会であると考えることで、プレッシャーをポジティブな刺激に変えることができます。
さらに、本番に強い人は、繰り返し練習をして、複雑な課題を単純な課題にすることで、本番でも自信を持ってパフォーマンスを発揮できます。
本番に弱い人が共通して心配しすぎていることは、「失敗したらどうしよう」というネガティブな心理です。
これは、自分の能力や結果に対する不安や恐怖が強いことを表しています。
しかし、このような心理は、本番では逆効果です。
自分の能力や結果を過小評価し、本来のパフォーマンスが出せなくなります。
そこで、「失敗したらどうしよう」という心理から脱却するためには、以下のようなアプローチが効果的です。
自分の能力や結果を客観的に評価する
自分がどれくらいのレベルにあるか、どれくらいの目標が適切かを冷静に見極めることで、過度な期待や不安を減らすことができます。
自分の能力や結果を客観的に評価する方法としては、過去の実績やデータを参考にすることや、信頼できる人からフィードバックをもらうなどがあります。
失敗した場合の対策を考える
失敗したらどうしようという心理は、失敗した場合の具体的な対策が思い浮かばないから生じます。
失敗した場合の対策を事前に考えておくことで、失敗への恐怖感を和らげることができます。
失敗を肯定的に捉える
失敗は必ずしも悪いことではありません。
失敗は成長の機会であり、新しい発見や挑戦のきっかけであると肯定的に捉えることで、失敗への抵抗感を減らすことができます。
失敗を肯定的に捉える方法としては、
・失敗のメリットや意義を見出す
・失敗を笑い飛ばす
などがあります。
本番に弱い人のまとめ
本番に弱い人は、自分の能力や結果に対して過度な期待や不安を抱くことで、本番でパフォーマンスを発揮できなくなります。
しかし、自分の能力や結果を客観的に評価し、失敗した場合の対策を考え、失敗を肯定的に捉えることで、本番に強くなることができます。
本番に強い人は、自分の能力や結果に対して自信を持ち、失敗を恐れずにチャレンジすることで、本番で最高のパフォーマンスを発揮できます。 あなたも、本番に強くなるためのアプローチを試してみてください。
