今や転職はあたりまえの時代。
厚生労働省の調査では、転職回数の平均は20代までは1回、30代では2回、40代以降は3回程度と多くの人が転職を経験しています。
そこで、気になるのが転職活動です。
退職後に転職活動を始めるという人は少なく、ほとんどの場合、在職中に行うのではないでしょうか?
では、在職中の転職活動は会社に報告する義務はあるのか?
結論から言うと、報告義務はありません。
しかし、転職活動を行うことで、トラブルになるケースもあります。
そこで、トラブルを避けてスムーズに転職するための方法を解説したいと思います。
Contents
500人に聞いた転職経験者の報告時期は?
実際に転職を経験した人はいつ報告したのか?
クリエイト転職が500人を対象に行ったアンケートでは次のような結果が出ています。
「転職をすることを在職中の会社(報告すべき上司)に対して、どのタイミングで報告しましたか?」
1位 転職を決意した頃 28.9%
2位 直前 16.4%
3位 1社に内定した頃 15.5%
4位 転職1カ月前 14.5%
5位 転職を考え始めた頃 11.8%
6位 複数社に内定した頃 5.1%
7位 最終面接の合格前 4.4%
8位 その他 3.4%
最も多いのは、「転職を決意した頃」で3割近くですが、転職を決めてから報告したという人がほとんどで、5割近くいます。
この結果を見ても、あえて会社に報告する必要はないと思っていいでしょう。
ちなみに、退職理由は一身上の都合だと言っておけば問題ありません。
転職報告から退職までの期間
では、転職を報告してから退職するまでどれくらいの期間が必要なのか?
通常は退職まで最低1ヶ月前。 仕事の引継ぎが必要な場合は最低2ヶ月前と考えておけばいいでしょう。
辞めるまでは上司や同僚との関係が気まずくなるかもしれませんが、そこは割り切りましょう。
万一嫌がらせを受けた時は完全に無視してください。
むしろ、嫌がらせをするような会社は、辞めて正解だったと思うことです。
ただし、自分から捨てゼリフを吐くようなことはやめましょう。
もう関係ないと思っても、いつどこで仕事の縁があるか、わかりません。
嫌がらせを受けてもグッと飲み込んで笑顔でお別れすることです。
会社にバレずに転職活動するときの注意点
在職中に会社にバレずに転職活動をするのは結構大変です。
今の業務をこなしながら、転職先の情報収集や面接日時の確保などを行おうとすると、時間管理はなかなか難しいです。
そうしたことも踏まえて、会社にバレずに転職活動をする際の注意点を紹介したいと思います。
転職希望先からの電話の対応
転職活動をしていると、エントリーした企業から携帯に電話がかかってくることがあります。
電話での会話を社内でしていると、同僚や上司に内容を聞かれてしまうことがあります。
実際、転職先からの電話でバレたという人も多いので注意が必要です。
有給休暇の取り方
転職活動をしていると、時間がないため、会社を休まざるを得なくなることもあります。
これまであまり取らなかった有給休暇を取る回数が増えると、怪しまれてバレることもあります。
転職サイトの閲覧
会社のお昼休みに転職サイトを見ていたのがバレたというケースも結構あるようです。
なかには、会社のパソコンで転職サイトを閲覧した履歴が残っていてバレたという人もいます。
何気ない行動が証拠を残すことになりかねないので注意しましょう。
上司・同僚との会話
転職活動は、社内の人には誰にも相談しないのが鉄則です。
いくら信頼している上司や同僚であっても、転職の話題は慎みましょう。
特に上司は、部下の評価義務がありますし、人事部への報告義務が課されています。
そのため、何気ない会話から情報が伝わる可能性があるので、気をつけた方がいいです。
普段通りの行動をする
転職活動をしていると、仕事に集中しづらくなるものです。
そして、それは行動の変化にも表れます。
当人は気づかれていないつもりでも、回りはおかしいなと思っているかもしれません。
転職活動中はむしろ普段より仕事を頑張るくらいの気持ちで行動しましょう。
そうすれば、いざ転職する際も温かく見送ってもらえるかもしれませんし、先々仕事で会ったときも気まずい思いをしなくて済みます。
おわりに
ということで、転職活動の会社への報告義務、トラブルを避ける方法について解説しました。
転職活動は会社に報告する義務はありませんので、負い目を感じる必要はありません。
ただし、仕事に支障があるような行動は慎みましょう。
そして、在職中は仕事の手を抜かない。
それが新たな転職先での活躍にもつながるはずです。