首に着けるだけで首や肩のコリに効くという「磁気ネックレス」。
健康グッズとして人気になっています。

一流アスリートの間でも愛用者は多いことから、最近はサラリーマンやOLの中にも磁気ネックレスは着ける人は増えています。

しかし、ネットには「磁気ネックレスを着けたけど、効果がなかった」という声もあります。

では、実際のところ、効果はあるのか?

いろいろと調べたところ、磁気ネックレスの効果に明確な科学的な根拠はないようです。

ならば、着けても意味はない?かというと、そうとも言えないんですね。

そこで、この記事では、磁気ネックレスの効果についてわかったことをご紹介したいと思います。

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磁気ネックレスの効果のメカニズムとは?

磁気ネックレスは、永久磁石の磁力によって筋肉の緊張状態を和らげようというもの。
磁気によって血行を促進させ、肩こりのや首の痛みを改善したり予防をしたりするために作られた健康グッズです。

手軽に装着でき、おしゃれにもなるため、愛用者が多いようです。

その仕組みは磁気ネックレスに含まれる磁気が、血中に含まれるヘモグロビンの中のヘムと呼ばれる鉄の成分へ磁気が働きかけることによって、血行がよくなると考えられています。

また、磁気ネックレスは永久磁石を使っているため、半永久的に効果が持続すると言われています。

磁気ネックレスの効果に科学的な根拠はない!?

肩こりや首の痛みの解消に効果があると言われる磁気ネックレスですが、実は、その効果については科学的根拠はないようです。

実際、効果があったという人もいれば、まったく効果がないという人もいて、効果については賛否が分かれているのです。

ちなみに、磁気治療の第一人者とされる、中川恭一医師は、「皮膚貼付用磁気治療具の治療効果について」という論文を発表していますが、磁気の科学的な解明にまでは至っていないと言われています。

「なんとなく良くなったような気がする」などといったプラシーボ効果が大きいのでは? という意見も多いのです。

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磁気ネックレスにはストレス軽減効果がある?

一方、磁気ネックレスにはストレス軽減効果があるという研究もあります。

2012年に「Physiology & Behavior」という科学誌で発表された報告によると、チタンを使った環境とそうでない環境では、前者の方がストレスは軽減したというのです。

つまり、チタンなどの金属を使った磁気ネックレスには緊張や怒り、感情的なストレスなどの減少効果があるのではないかというわけです。

一流アスリートに磁気ネックレス愛用者は多い

一流アスリートの中にもチタンを使った磁気ネックレス愛用者は多いようです。

なかでも、有名なのは、ゴルフの石川遼選手、卓球の伊藤美誠選手です。

2人はコラントッテという大手メーカーの磁気ネックレスを愛用しています。

また、フィギュアスケートの羽生結弦選手もファイテンというチタンを使った磁気ネックレスを愛用しています。

チタンはメンタル面にもストレスを軽減する効果があるとすれば、試合の緊張感をやわらげ集中するために使っているのかもしれません。

厚生労働省は磁気ネックレスの効能を認めている

科学的根拠がないにも関わらず、いろんな磁気ネックレスが発売されているのはなぜか?

その理由のひとつと考えられるのが、厚生労働省が効果を認めていることです。

厚生労働省は医療機器の有効性及び安全性の確保などに基準を定めていて、この中には「家庭用電気磁気治療器」及び、「家庭用永久磁石磁気治療器」という項目があります。

この「使用目的又は効果」について、「装着部位のこり及び血行の改善」と書かれているのです。

国が効能を認めているのであれば、いろんなメーカーから磁気ネックレスが発売されてもおかしくないですね。

おわりに

ということで、磁気ネックレスの効果について、調べてみてわかったことをご紹介しました。

科学的根拠はないとはいえ、実際に効果を実感する人もいるので、試してみる価値はあると思います。

ただし、過度の期待は禁物です。
あくまで補助的な健康グッズと考え、規則正しい生活を送ることが重要です。

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