時代劇を見ていると、疑問が湧いてくることがよくあります。

たとえば、言葉遣い。

奉公先を去るときに三つ指をついてこう言うシーン。
「おいとまをいただきます」

そもそも「おいとま」って、どういう意味?
語源や由来は?漢字でどう書くのか?

あなたは説明できますか?
そこで、「おいとま」について、調べてみました。

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「おいとま」って漢字でどう書くの?

「おいとま」は漢字で書くと「お暇」。

「暇(ひま)」という字を使い、「おひま」とも読みます。

「暇(いとま)」の文字の頭に「お」をつけることで、謙譲語となります。

「おいとま」の意味と語源は?

「おいとま」の語源は、「離れる、別れる」という意味の「暇乞い(いとまごい)」が短縮して「おいとま」と言われるようになったという説があります。

「おいとまをいただく」は「暇をもらう」「休みをもらう」という意味。
仕事を辞めるときにも使います。

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「おいとま」は縁を切るという意味もある

夫婦間で「おいとま」を使う場合は、「離婚」や「離縁」の意味になります。

たとえば、「実家へ帰らせていただきます」

相手を気遣っていうときに、「実家へ『おいとま』させていただきます」

離婚の一歩手前のときに使われることが多いです。

「おいとま」を日常で使うときは「帰る」という意味

「おいとま」という言い方は、友人や知人宅へ行き、長居してしまった場合にも使います。

「そろそろおいとま(暇)させていただきます」

この場合は「帰る」の謙譲語となります。

「おいとま(暇)する」が「帰る」になったのは、「休ませてもらう」→「帰る」

「家に帰って休む」という意味があるようです。

「おいとま」を使った慣用句

「おいとま」を使った慣用句に「枚挙に暇(いとま)がない」という表現があります。

「枚挙」は一つ一つ数え上げるという意味で、これに「暇(いとま)がない」をつけることで、「一つ一つ数え上げる暇がないほど数が多すぎてキリがない」という意味になります。

・この人物の功績は枚挙に暇がないほどたくさんある

という風に使います。

「おいとま」の類義語

「おいとま」の類義語はいくつもあります。

・帰る
・休む
・下がる
・退出する
・立ち去る
・離れる

おわりに

ということで、「おいとま(お暇)」の語源や意味、使い方についてご紹介しました。

「おいとま(お暇)をもらう」は元々は「時間をもらう」という意味の言葉。
これが転用されて、いろいろな場面で使われるようになったようです。

日本語って知れば知るほど面白いですね。

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