2024年から20年ぶりに新札が発行され、1万円札の顔は渋沢栄一になります。

新札発行ニュースが出ると、必ずと言っていいほど話題に上るのがタンス預金です。

金額の多少にかかわらず、古い紙幣を自宅に保管している人は多いのではないでしょうか?
そこで気になるのが、旧札を新札に交換したい場合です。

もしかして、将来旧札が使えなくなるのでは?
そんな不安を持つ人もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、タンス預金と新札交換にまつわる疑問をわかりやすく解説したいと思います。

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タンス預金とは?

「タンス預金」とは、自宅に保管されている現金のこと。

昔の日本の家庭では現金をタンスに仕舞い込んでいたことから、「タンス預金」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、現金の保管場所はタンスだけに限りません。
金庫、仏壇、机の引き出し、冷蔵庫、屋根裏などに保管する場合もタンス預金と呼ばれます。

タンス預金の額はどれくらいある?

日本人はどれくらいタンス預金をしているのでしょうか?

日本銀行が2021年6月に発表した資金循環統計(速報)によると、家計の金融資産は総額で1946兆円(2020年3月末時点)となっています。

このうちタンス預金(現金)の金額は100兆円を超えているとみられています。

政府が新札を発行する目的は、箪笥の奥に眠るお金を表に出し、消費を促進する狙いがあると言われています。

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タンス預金を新札に交換するには?

タンス預金を新札に交換するには、銀行に行く必要があります。

現在流通中の紙幣を新札に変える場合も旧札を新紙幣に変える場合も銀行で手続きします。

ただし、多額の旧札を新札に交換してもらう場合は、持ち込む銀行に前待って連絡しないと交換は難しいでしょう。

銀行の支店には考えているほどお札は置いていません。

いきなり銀行に行って、新札への交換を求めても、枚数制限されたり、場合によっては断られることもあります。

一番簡単なのは、新札への交換はいったん銀行口座に入金することです。

ただし、ATMでは入金できないこともあるため、窓具で入金することになります。

タンス預金のメリットとデメリット

タンス預金にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

タンス預金のメリット

タンス預金にはどんなメリットがあるのでしょうか?

使いたい時に必要な額だけ取り出すことができる

銀行に預金している場合、遅い時間だとATMが閉まっていて使えない場合があります。
また、営業時間外だと手数料が発生します。

しかし、タンス預金であれば、時間や場所、手数料を気にせずに使いたい時に使えます。

相続発生時に銀行口座が凍結されても支払いに困らない

これは意外と知られていないにですが、預金者が亡くなると、遺産相続手続きがある程度終わるまでは預金口座が凍結されてしまい、現金を引き出すことができなくなります。

しかし、ある程度まとまった額のタンス預金があれば、葬儀費用などの支払いに困らないで済みます。

3 銀行が破綻しても資産を守ることができる

もし銀行が倒産した場合、保証額は1金融機関につき1,000万円までです。

そのため、1,000万円以上の預金がある人は保証額を超えた分は支払ってもらえない可能性があります。

一方、タンス預金であれば、銀行が破綻しても資産を守ることができます。

こうした事態を避けるためには、複数の銀行の口座に預金額を振り分けておくといいでしょう。

タンス預金のデメリット

タンス預金には当然デメリットもあります。

1 利息がつかない

銀行預金は、わずかではあるものの、利息が付きます。
しかし、タンス預金は利息が一切つきません。

2 インフレが起こると価値が下がる

インフレになった場合、紙幣の価値が目減りします。

インフレが進行すると、たとえば去年1万円で買えたものが、今年は1万1,000円払わないと買うことができないことになる場合もあります。

つまり、タンス預金は実質的に目減りしてしまうのです。

3 災害や盗難のリスクがある

タンス預金は空き巣や強盗などによる盗難のリスクがあります。
また、災害や火事でタンス預金を失うと、再び取り戻すことはできません。

しかし、銀行預金であれば、災害で通帳やキャッシュカードを失くしてしまっても、運転免許証などの本人確認が取れる書類があれば、お金を引き出すことができます。

新札への交換で注意すべきこと

タンス預金を持っている人は詐欺に注意が必要です。
新紙幣のニュースに便乗した詐欺の横行が予想されるためです。

特に高齢者は「今のお札が使えなくなる」と嘘をつかれ、お金をだまし取られる可能性があります。

一度発行された旧紙幣は現在も法律上は額面通りに使用できます。

1986年に発行が終了した「聖徳太子」の一万円札や1974年まで発行された「板垣退助」の百円札も使えます。

タンス預金は相続税対策になる?

タンス預金には「資金移動の記録が残らない」という特徴があります。

記録が残らないことから、相続税対策としてタンス預金をしている人もいるようです。

遺産が多ければ相続税額も高くなるため、「税務署に見つからないように自宅に現金を隠しておけばいい」と考えてしまう人もいます。

しかし、税務署は過去の申告内容などから、故人の資産をおおまかに把握しています。

相続人が相続税の申告をしなかったり、申告額が少なかったりすれば税務調査の対象となり、相続人が重加算税などの追徴課税を受ける可能性があります。

マイナンバー制度でタンス預金が増える?

マイナンバー制度が導入されて以降、年末調整や確定申告などに使われています。

近い将来、個人の銀行口座とマイナンバーが紐付けられると、国は金融機関に預金している個人資産の保有額を知ることができるようになります。

しかし、タンス預金はマイナンバーに結びつけられないので、国に個人資産を知られることはありません。

そのため、今後預貯金のマイナンバー登録が義務化されることになれば、自分の財産を国に知られたくない人がタンス預金を増やしていく可能性があります。

おわりに

100兆円を超えていると言われる日本国内のタンス預金。
将来への不安から、現金をタンス預金している人が多くなっているようです。

相続税対策としてタンス預金をしている場合も遺産額によっては相続税を支払わなければなりません。

相続した現金を申請しないで税務署にバレると、重加算税がかかってしまいます。

タンス預金には確かにメリットもありますが、デメリットがあることも忘れないでください。

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