総理大臣や外国の大統領など要人警護を担当するSP(セキュリティポリス)。
ドラマや映画などでもたびたび取り上げられますね。
常に危険と隣り合わせで緊張を強いられる仕事ですが、どれくらいの給料をもらっているのか?
気になる人も多いのではないでしょうか?
そこで、SP(セキュリティポリス)の給料、待遇を調べてみました。
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SP(セキュリティポリス)の給料
SP(セキュリティポリス)は警視庁に属する公務員です。
そのため、給料も警察官待遇となり、SPだからといって他の警察官より給料が高いわけではありません。
SPの給料は、「公安職給料表」をベースに決められています。
これによると、
給料は月額平均324,904円(平均年齢37.6歳)。
平均年収は516~813万円です。
20代だともっと低く、219,051円(24.5歳) 。
30代前半でも276,922円(33.0歳)。
特殊な仕事であるわりにはそれほど高くないですね。
SPになるには?
SPになるには警察官採用試験を合格する必要があります。
合格後は、警察官として交番勤務などの経験を数年間積まなければなりません。
その後、SPになるための内部試験を受けるのですが、これには上司の推薦がなければなりません。
また、SPになるためには資格条件があります。
SPになるための資格条件
・身長173cm以上
・柔道または剣道3段以上
・拳銃射撃技術が上級であること
これらの条件をクリアしても、SPになれるわけではありません。
この段階ではあくまでも候補者にすぎず、警察学校の専用施設で特殊訓練を受けます。
そして、厳しい訓練を勝ち抜いた者だけがSPになることができるのです。
女性がSPになるには ?
SPという仕事は男性社会ですが、近年は女性の要人を警護する必要性も高まっており、女性SPが必要とされるようになってきました。
ちなみに、日本の場合、警察官全体で女性警察官が占める割合は約3割です。
警視庁には4万人以上いますが、SPは約200~300人。
女性はそのうちの5%ほどです。
つまり、10〜15人しかいません。
女性SPの資格条件
女性SPも資格条件があります。
詳細は明らかにされていませんが、
・身長160センチ以上
・柔剣道か合気道のいずれかの有段者
・高度な射撃能力
・高い英語力
これらの資格条件を満たしたうえで、訓練を積み、適正が認められれば、SPになれます。
適性においては男女の差はありません。
ところで、SPは公務員だけでなく、民間で働くSPもいます。
民間のSPとは?
民間のSPになるには、警護サービスを行っている警備会社などに就職する必要があります。
この場合は警察官ではないので、ボディガードと呼ばれます。
採用条件は会社によって様々ですが、柔道や剣道など格闘技経験があることが望ましいとされます。
ちなみに、民間警備会社には、元警察官や元自衛隊員なども数多く在籍しています。
民間SP(ボディガード)の給料
民間のSP(ボディガード)の給料に関するデータはありませんが、およそ350~500万円前後が相場です。
公務員に比べてると、年収水準は低くなっています。
ただし、仕事内容によって給料は変わることがあり、有名人の警護など危険を伴う仕事が中心の場合は、高収入になることもあります。
民間SP(ボディガード)の中には年収1,000万円以上の人もいて、独立開業する人もいます。
SPの給料まとめ
要人警護という危険と隣り合わせの仕事をするSP(セキュリティポリス)。
高い能力と使命感が求められる仕事です。
給料は警察官と同じ水準で、平均年収は516~813万円です。
今後SPの仕事はますます重要になるでしょう。