日本語には読みが同じで漢字が違うものが数多くあります。
さらに、意味まで似てるものもあり、使い分けに悩むことも。

そんな言葉の代表例が「思い」と「想い」。

どちらも「おもい」ですが、違いはあるのでしょうか?
正しい使い分け方はあるのか?

そこで、「思い」と「想い」の違いについて調べてみました。

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「思い」と「想い」の意味

結論から言うと、どちらも同じ意味です。

辞書で調べてみると、

1 ある物事について考えをもつこと。また、その内容。所懐。「年頭の—を述べる」
2 予想。予期。想像。「—もしない結末」
3 願い。望み。「長年の—がかなう」「—を遂げる」
4 物思い。回想。「秋の夜長に—にふける」
5 思慕の情。愛情。恋心。「彼女への—が募る」
6 執念。恨み。「この世に—を残す」
7 あることを経験してもたらされる感じ。「胸のすく—」「自分だけいい—をする」
8 (多く名詞の下に付いて)ある対象を気にかけ、大切にする気持ちが特に強いことを表す。「親—の息子」
9 《4の意から》喪に服すること。また、その期間。喪中。

・出典:weblio辞書

「思い」と「想い」の違い

意味が同じならば、漢字にどんな違いがあるのでしょうか?

漢和辞典でそれぞれ調べてみました。

「思」の意味

①おもう。考える。おもい。こころ。「思案」「思索」「意思」
②したう。いとしい。「思慕」「相思」

・出典 goo漢字辞典

「想」の意味

おもう。おもいめぐらす。考え。「想像」「空想」

・出典 goo漢字辞典

「思い」と「想い」の違いは、ニュアンスの違いと言っていいでしょう。

それは両者の熟語をそれぞれ見てみるとわかります。

思いは何かを考えている状態

代表的なのが、「思」→「思考」

頭を使って考えているときに「思い」を使います。

また、「思慕」「相思」のように自分の大切な人を考えているときも「思い」を使います。

想いは空想している状態

代表的なのが、「想」→「空想」

頭で考えるというよりは心に浮かべるときに「想い」を使います。
「想像」「予想」という言葉もこれに該当しますね。

「思い」と「想い」は常用漢字か否かの違いもあります。
「思い」は常用漢字に指定されているため、新聞などは「思い」を使います。

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「思い」と「想い」の使い分け

「思い」と「想い」の使い分けについては、以下のように記されています。

・「思う」は一般的に広い意味で「おもう」場合に使われる
・「想う」はある対象を心に浮かべるという気持ちが強い

・出典 文化庁の書籍『「ことば」シリーズ29 言葉に関する問答集14』(1988年発行)

このことから「思い」と「想い」のどちらを使うか迷ったときは「思い」を使えばいいでしょう。
また、ビジネス文書の場合も「思い」を使うのが一般的です。

「想い」を使うケース

「想い」は心に浮かぶことを伝えるときに有効です。

思考より感情に訴えたいときは「想い」を使った方が相手に良く伝わります。

公式文書よりも小説や詩などでよく使います。

思いは具体的、想いは抽象的

思いと想いの違いは次のようにも言えます。

具体的なものに対しては「思い」
抽象的なものに対しては「想い」

たとえば、

思い出と想い出の違い

具体的な記憶は思い出、抽象的な記憶は想い出ということになります。

悔しい思いと悔しい想いの違い

悔しかったことが具体的な場合は悔しい思い。
悔しかったことが抽象的な場合は悔しい想いということになります。

「思い」と「想い」のまとめ

ということで、「思い」と「想い」の違いをご紹介しました。

結論としては両者は同じ意味です。

あえて違いを言うなら、

「思い」→思考(頭)
「想い」→感情(心)

ということになります。

迷ったら「思い」を使いましょう。

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