「公安と警察の違いは?」
よくよく考えてみると違いってわからないという人は多いのではないでしょうか?

ましてや、「公安委員?」って何の委員?

私は委員なんて学生の頃にあった園芸委員、図書委員などの委員しか思い浮かびません(笑。

この記事は「公安と警察の違い」「公安委員ってどんな仕事?」という疑問をできるかぎりわかりやすく解説したいと思います。

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公安と警察の違いは?

公安とは?

公安とは警備警察の俗称であり、公安警察とも呼ばれています。
国家に対する反社会的活動の予防や取り締まることが目的です。
日本の治安を維持するための組織です。

警察とは?

警察とは刑事警察のことで我々が暮らしている日常の生活の中で起こり得る犯罪を取り締まることが目的です。
公共の安全、秩序を維持するための組織です。

公安委員会の仕事

では、公安委員とはどんな人たちのことなのでしょうか?

公安委員とは警察行政の独善化を防ぎ、国民や県民の常識を代表する者が警察の管理を行い、政治的中立性を確保するためにある機関です。

つまり、警察の業務に県民の意見を反映させる役割をもっており、警察を管理する仕事です。

国家公安委員は内閣府の外局の1つで、都道府県公安委員会は地方自治体の外局の1つです。
なので、公安委員会は警察ではないため、逮捕権や調査権がありません

他にも自動車の運転免許管理、交通規制、風俗営業の許認可などの業務も行っています。

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公安委員になるには

警察法で一定の基準が定められており、「任命前5年前に警察又は検察の仕事を行った公務員でないこと」という条件があり ます。

また、「県及び政令指定都市議会委員の被選挙権(25歳以上)を有する者であること」が条件になっています。

公安委員会と公安調査庁の違い

公安委員会と似た名称に公安調査庁という組織があります。

公安調査庁とは、テロ組織など、破壊活動防止法に基づき、暴力で政治的な目的を達成しようとする団体などから、国と国民の安全を守ることが目的です。

公安調査庁も警察ではなく、法務省の議員が行っておりますので、逮捕権や調査権がありません

また、「情報のプロ」として、日本の社会や国民の安全に関する様々な情報を集め、分析しています。
その情報は、総理大臣などに報告され、政府の様々な判断や決定に活かされています。

公安委員会も公安調査庁も警察ではありません。

では、何が違うのかというと、

公安委員会は内閣府や都道府県の外局が行っている機関、公安調査庁は法務局の外局が行っている機関です。

似た名前ですが、所属、仕事内容と大きく違います。

まとめ

ということで、公安と警察の違いについてご紹介しました。

似たような名前ですが、組織の中身は大きく違うことがわかって頂けたと思います。
こうした基本的なことを知った上で、刑事ドラマを観ると、新しい発見があるかもしれませんね。

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