今季限りで引退を表明した陸上短距離のアリソン・フェリックス。
五輪で陸上女子選手最多の計11個、世界陸上でも通算最多17個のメダルを獲得するなど華々しい活躍を見せました。
そんなアリソン・フェリックスが溺愛するのが娘カムリン(キャミー)ちゃん。
レース直後には親子で抱き合う姿を見た人も多いと思います。
出産を経て36歳の今もトラックに立ち続けるフェリックス。
その裏には娘カムリン(キャミー)ちゃんへの強い思いがありました。
My Why🤗 https://t.co/czjAehEO6R
— Allyson Felix (@allysonfelix) June 29, 2022
Contents
愛娘のカムリン(キャミー)ちゃんの誕生秘話
アリソンがカムリン(キャミー)ちゃんを出産したのは2018年11月。
重度の子癇前症に苦しんだ末、妊娠32週目の帝王切開による出産でした。
子癇前症(しかんぜんしょう)は、妊婦の約2%から8%が発症する深刻な妊娠合併症。
重度な場合は、赤血球の破壊、肝機能障害、肺水腫による息切れ、視覚障害が起こり、回復不能に陥る可能性もある病気です。
有色人種の女性はこの疾患で死亡する可能性が3~4倍高いとされています。
カムリン(キャミー)ちゃんは、1カ月の集中治療を経て退院。
しかし、フェリックスは現役続行にこだわり、トレーニングを再開したのです。
アリソン・フェリックスが現役続行にこだわった理由
アリソンはトレーニング再開前から体調の回復に苦戦していたといいます。
目指すは2020年の東京オリンピック。
あきらめないで困難に立ち向かう自分の姿を娘に見せたい。
その一心で苦しいトレーニングに励んだのです。
しかし、そんなアリソンにはさらなる試練が待ち受けていました。
新型コロナの影響でオリンピックは1年延期。
にもかかわらず、東京大会では400メートルで銅メダル、4×400リレーで金メダルを獲得するという偉業を達成したのです。
アリソンは帰宅して娘カムリン(キャミー)ちゃんと再会する様子を自身のインスタに後悔していますが、待っていた娘の歓迎ぶりはアメリカで大きな話題になりました。
アリソン・フェリックスの経歴
今季限りの引退を表明したアリソン・フェリックス。
ここでアリソンの経歴もご紹介しておきたいと思います。
・生年月日 1985年11月18日
・出身地 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
・学歴 南カリフォルニア大学卒
・2005年世界陸上ヘルシンキ大会200m金メダル
・2007年世界陸上大阪大会200m金メダル
・2009年8世界陸上ベルリン大会200mと4×400mリレー金メダル
・2011年世界陸上大邱大会4×100mリレーと4×400mリレー金メダル
・2012年ロンドンオリンピックの200m金メダルと4×100mリレーと4×400mリレー金メダル
・2015年世界陸上北京大会400m金メダル、4×100mリレーと4×400mリレー銀メダル
アリソン・フェリックスの動画
今季限りの引退を表明したアリソン・フェリックス。
その勇姿が収められたYouTubeの公式動画を集めてみました。
【貴重】女子高生のアリソン・フェリックス 世陸初出場【2003年世界陸上パリ】
【アリソン・フェリックス】女子200mで世界陸上、自身1つ目の金メダル獲得!【世界陸上2005ヘルシンキ】
アリソン・フェリックスのまとめ
母国アメリカでの初めての世界陸上が、最後の世界陸上となるアリソン・フェリックス。
最愛の娘のためにも通算最多メダルの更新に期待したいですね。