史上最年少で歴代最短56号のホームランを記録したヤクルトの村上宗隆選手。
王さんの55号を最終戦で塗り替えるというドラマチックなホームランでした。
この記念ボールは14歳のヤクルトファンの少年が拾いましたが、試合後に球団に返却されました。
そこで気になるのが、ホームランボールを取ったらどうなるのか?
その行方について調べてみました。
Contents
ホームランボールはもらえる?もらえない?
ホームランボールを取ったらもらえるのか?
結論から言うと、もらえる場合ともらえない場合があります。
では、どんなときにもらえてどんなときにもらえないのか?
ホームランボールをもらえるケース
プロ野球の球場では、ホームランボールは取った観客が持ち帰って良いことになっています。
運良くキャッチすることができれば、もらえます。
ただし、これには例外があります。
ホームランボールをもらえないケース
ホームランボールは基本的に取った観客がもらえますが、もらえないこともあります。
それはどんなケースかと言うと、ホームランを打った選手にとって記念になるホームランだったケースです。
たとえば、節目となる100号ホームランだったりした場合は選手は記念に取っておきたいため、返却するのがルールとなっていて、記念ボールは球場の職員が回収に来ます。
その代わりに、選手との記念写真を撮ったり、サイン入りボールをもらえるなどのサービスを受けられます。
ちなみに、村上選手のホームランを取った少年は、交換品として村上選手直筆サイン入りの打撃用手袋をプレゼントされたそうです。
「むちゃくちゃうれしい」村上の56号ボール つかんだのは中学生https://t.co/LxmvH1j4sI
村上内野手の56号本塁打の「ホームランボール」つかんだのは、内野席のチケットを持っていた中学生でした。食べたかった「球場グルメ」を求めて外野エリアのコンコースに足を運んだところ、なんと…
— 毎日新聞 (@mainichi) October 3, 2022
高校野球のホームランボールは?
プロ野球のホームランボールは基本的にはもらえますが、高校野球の場合はどうなのでしょうか?
高校野球のホームランボールは観客がもらうことはできません。
ボールはホームランを打った選手に記念として渡されることになっています。
甲子園などでは、ホームランボールは日付などが書かれて選手に記念ボールとして渡されます。
観客には希望すれば代わりに新しいボールがプレゼントされるようです。
ファウルボールはもらえる?もらえない?
ホームランではなく、ファウルボールを取った場合はどうなるのか?
かつてはファールボールは回収されていましたが、今は持って帰ってもいいことになっています。
これはプロ野球でも高校野球でも同じのようです。
練習球のホームランボールはもらえる?
試合前の打撃練習でホームランを打った場合は返却することになっています。
これは練習中のファウルボールも同様で、回収されるのが決まりです。
ホームランボールでケガをしたら?
では、ホームランボールが直撃してケガをしたときはどうなるのでしょうか?
結論から言うと、賠償してもらえません。
これはNPB試合観戦契約約款にも明記されています。
第13条 (責任の制限)
主催者及び球場管理者は、観客が被った以下の損害の賠償について責任を負わないものとする。但し、主催者若しくは主催者の職員等又は球場管理者の責めに帰すべき事由による場合はこの限りでない。
(1) ホームラン・ボール、ファール・ボール、その他試合、ファンサービス行為又は練習行為に起因する損害・引用元: NPB試合観戦契約約款
試合観戦中のケガはあくまでも自己責任なので、注意しましょう。
ホームランボールのまとめ
結論としては、ホームランボールがもらえるかもらえないかはケースバイケースです。
プロ野球の場合は、
・通常のホームランボールはもらえる
・記念のホームランボールはもらえない
また、ファウルボールも観客が持ち帰ることができます。
ただし、ホームランボールでケガをしても賠償してもらえません。
プロ野球を観戦するときは規則を知った上で、楽しんでください。