突然の病気や事故、勤め先の倒産やリストラ。
いったい、いつ、どんなときに困窮してしまうのか分からない昨今です。
そんな時、どうすればいいのでしょうか。
貯金を切り崩す?
親族を頼る?
でも、貯金もない、頼れる親族もない。
そんな場合、最後の手段として、すがる制度が、生活保護制度ではないでしょうか。
Contents
生活保護を受けるには?受給するための条件は?
生活保護の相談や申請は、現在住んでいる地域を所管する福祉事務所の生活保護担当に行います。
生活保護は世帯単位で行われます。
世帯全員が、利用できる資産、能力、その他あらゆるものを活用し、また、扶養義務者が扶養できないときに適応されるのが生活保護です。
受給条件は以下のことができない場合となります。
資産の活用
生活に利用されていない不動産等があれば売却、また預貯金等を生活費にあてる。
能力の活用
働くことが可能であれば働く。
あらゆるものの活用
年金やその他の制度などで給付の受けられるものは、まずはそちらを活用する。
扶養義務者の扶養
親族等から援助してもらえる場合は、援助してもらう。
ここまでのことをおこなって、なお、生活できない場合に受給できるのが生活保護となります。
東京都で一人暮らし 生活保護の金額は?
生活保護は、住んでいる地域によって支給額に差があります。
これは、物価など生活に必要な金額に差があるためです。
東京都で一人暮らしをする場合の支給額を見てみましょう。
インターネットには、支給金額を簡単に計算してくれるサイトがあります。
そこに、自分の条件を入力してみましょう。
今回は、
「東京都」
「23区在住」
「20~40歳」
「障害などの条件なし」
「一人暮らし」
で計算をしてみます。
計算された金額は132,930円でした。
内訳は
生活扶助 79,230円
住宅扶助 53,700円
この金額は、条件によって変わる場合があります。
また、実際の受給金額は福祉事務所の調査や審査の結果により変わることに留意願います。
生活保護を受けたときのデメリットと注意点
困った時に助けてもらえる生活保護ですが、デメリットが4つ存在します。
1、所有出来る物に制限が出ます。
自動車、宝飾品、不動産、生命保険など、資産とみなされたものは、売却を促されるようです。
ローンの支払いが終わった持ち家は所有が可能な場合もあります。
ただし、ローンの返済が終わっていても高額な物件の場合は売却を促される場合もあります。
住んでいる地域によっては、自動車やパソコンは日常生活や生活再建に必要と判断されれば、所有出来ます。
2、ローンを組む、お金を借りるなどはできません。
クレジットカードも作れなくなります。
すでに所有しているカードは、持っていられますが使用に制限があります。
3、住宅扶助の上限を超える賃貸に住んでいる場合は、引越を求められる場合もある。
住宅扶助の範囲内ですむ物件に引越をうながされるようです。
この時、引越費用はほとんどの場合で、出ないようです。
4、親族にばれる
生活保護を申請して、調査が行われると三親等の親族に援助が可能かどうかの連絡が入ります。
ですので、この段階で親、兄弟姉妹、子供に生活保護を申請したことがばれてしまいます。
あったことがない、DVなどで絶縁している等、理由によっては連絡が控えられる場合もあります。
しかし、原則として連絡はいきますので、ばれてしまうという心の準備は必要そうですね。
まとめ
以上が、受給できる金額とデメリットになります。
デメリットも大きな生活保護ですが、生活再建のための大きな手助けになることは間違いありません。
頼らざるを得なくなったときは、遠慮なく頼って心の安心を得たいものですね。