皆さんは、エレベーターの定員を計算する方法を知っていますか?
エレベーターに乗った時に、行き先の操作ボタンの上辺りに、メーカー名や定員数、積載数量が記載されているのを見たこともあるのではないでしょうか。
この定員数はどのように計算がされているのでしょうか。日本と外国で違いがあるのでしょうか。体格や体重も違いそうですよね。法律の観点からも見てみましょう。
エレベーターの定員は1人65キロで計算
エレベーターの定員を計算する方法はエレベーターの積載量を人の体重を割り決まります。
上記の体重というのは、日本では、65kgで計算されます。
簡単な数字で計算してみましょう。
マンションのエレベーターにおいて「積載 650kg」と記載されている場合、「定員」は下記のようになります。
650kg÷65kg=10
10人が定員となります。
「積載 700kg」だった場合は、
700kg÷65kg=10.76•••
この場合は 10 人でしょうか?11 人でしょうか?
端数が出た場合には、定員より積載量が優先されるため、端数は切り捨てます。
そのため、10 人となります。
エレベーターの定員計算法は国によって違う
日本人と外国の方では、体格や体重が違います。
海外での定員計算法はどのようになっているのでしょうか。
1 人あたり何 kg で計算されているかは、それぞれの国の事情によって異なります。
ヨーロッパでは、イギリスの「EN81-1/2」という規格に基づき、定員 1 人あたりの体重は 75kg で計算されます。
北アメリカでは、アメリカの「ASME A17.1」、カナダの「CSA B44」を解説したハンドブックにより、定員 1 人あたりの体重を 72.5kg で計算しています。
上記以外の国々においては、日本、ヨーロッパ、北アメリカのいずれかを基準に、1 人あたりの体重が決められています。
エレベーターの定員オーバーでブザーが鳴る仕組み
エレベーターは、安全が第一であるため、乗り過ぎを防止する設計になっています。
そのためエレベーターの定員(正確に表記すると積載荷重)の 1.1 倍以上の人が乗ると、警告音が鳴り、扉は開いたままとなります。
エレベーターの床下には”ロードセル”と呼ばれる、質量を検出するセンサーがあります。
このセンサーは、質量を検出すると、それを電気信号に変換して、数値として出力します。
エレベーターの下にデジタル式の大きな体重計が入っていると思うと分かりやすいのではないでしょうか。
エレベーターでのイライラ体験
エレベーターが来なくてイライラしたことや、待ち時間が長くイライラした経験は誰にでもあると思います。
エレベーターの待ち時間は、信号機での待ち時間の1.5倍長く感じるとの調査結果があります。
理由としては、待ち時間にやることがないことや、視覚情報が少ない上に、待ち時間がわからないこと、止まると思っていたら止まらないなど期待を裏切られることもイライラする要因のようです。
エレベーターの1分の待ち時間と信号機での1分の待ち時間では、1分以上待ったとエレベーターでは感じてしまうようです。
まとめ
エレベーターの定員数の計算は、国々よって変わります。
学校、病院、商業施設などどこにでもあるエレベーターですが、私たちも安全に利用できるよう定員と積載荷重を守って、事故のないようにしていきましょう