裁判のニュースを見ていて、よく出てくるのが「控訴」という言葉。

一審判決に不服の場合に申し立てることをいうのですが、実際に「控訴」した場合、どれくらいの確率で判決が覆るのでしょうか?

そこで、逆転判決の可能性について調べてみました。

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そもそも控訴とは?

控訴とは第一審の判決に対する不服の申し立てを上級裁判所に対してすることです。

日本の裁判制度は三審制がとられていて、判決に不服がある場合は、以下の順番で審議されます。

・一審(地方裁判所)
・二審(高等裁判所)
・三審(最高裁判所)

一審から二審に判決の不服を申し立てることを「控訴」といいます。

ちなみに、二審から最高裁に申し立てることは「上告」です。
最高裁が上告を認めると、裁判は二審に差し戻しされ、再審議されます。

裁判で控訴する確率はどれくらい?

そもそも一審判決に不服を申し立て控訴する確率はどれくらいなのでしょうか?

これは控訴率と言います。
「裁判の迅速化に係る検証に関する報告書」によると、10%

その内訳は、

・判決で終局し た7万3563人のうち控訴申立てのあった人員は7857人
・簡易裁判所については,判決で終局した1万2932 人のうち控訴申立てのあった人員は769人

刑事第一審全体での控訴率は10.0%となっています。

つまり、10件に1件が控訴されるということです。

控訴理由については,被告人側控訴,検察官控訴のいずれも量刑不当。

被告側は「刑が重すぎる」、検察側は「刑が軽すぎる」というのが控訴理由の大半を占めます。

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控訴審で逆転する確率は?

新聞やテレビでは、逆転無罪とか逆転有罪というニュースが報じられることがありますが、実際は控訴審で判決が逆転する可能性はどれくらいなのでしょうか?

控訴審で第一審の結論が変更される確率というのは、極めてまれです。

「裁判の迅速化に係る検証に関する報告書」によると、8割以上の事件は控訴しても棄却もしくは取り下げ(判決変更なし)、それ以外は大半が破棄自判となっています。

その内訳は、

・控訴棄却62.6%
・控訴取下げ21.0%
・破棄自判15.8%

破棄自判とは、破棄された判決の事件について、上級裁判所が自ら新たに判決を下すことをいいます。

こうしてみると、逆転判決の可能性はほとんどないことがわかります。

ちなみに、いったん控訴を取り下げると、その事件について再度控訴することはできません。

民事裁判での逆転の確率は?

ここまで刑事事件について、民事裁判の場合はどうなのでしょうか?

民事訴訟で多いのは離婚裁判などです。

正確な統計はありませんが、一審判決が取消されるのは2割強くらい。
刑事事件に比べると、逆転判決が出る可能性はかなり高いです。

ちなみに、民事では和解のケースが多く、3割近くが和解成立しています。

おわりに

ということで、控訴審で逆転する確率について調べてみましたが、いかがだったでしょうか?

逆転判決というのは、めったに出るものではないことがわかって頂けたと思います。

そもそも判決に至るまでには裁判官が念入りに審議し、判決文を書きます。
これを別の裁判官が覆すというのは、なかなかできることではありません。

日本の刑事裁判は有罪率99.9%と言われていますが、逆転無罪というのはないに等しいと考えておいた方がよさそうです。

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