通信スピードが早くこれまでよりもスマホの機能性が高まり、様々な分野での活用が期待されている第5世代移動通信システム(5G)。
しかし、現時点での通信システムは4Gが主流で普及が進んでいるとはいえない状況です。
いったいいつ頃までに全国に5Gが普及するかは気になるところですよね。
そこで今回は、5Gの普及が拡大しない理由とスマホ大手3社の5Gエリアの普及計画、4Gと5Gの違いを調査しました。
Contents
5Gエリアがなかなか拡大しない理由
なぜ、5Gエリアの普及が拡大しないのでしょうか。
理由には大きく分けて3つあります。
1. 5Gサービスの契約数が伸び悩んでいる。
スマホ大手3社では2020年の3月から5Gサービスを開始しましたが契約数は伸び悩んでいます。
例えばNTTドコモでは目標が250万契約に対して2020年8月1日時点での契約数は24万契約にとどまっています。
スマホユーザーの関心が高まらないことが契約数の伸び悩みに繋がっている印象です。
2. 周波数が高くエリアの範囲が狭い
5Gに使用されている周波数帯は3.7ギガヘルツ帯や4.5ギガヘルツ帯と周波数が高く一つの基地局でカバーできる範囲は限られています。
特に3.7ギガヘルツ帯は衛星が使用する周波数に干渉されやすく、屋外ではエリアを広げにくく、東京都内でも繋がるエリアは主要駅周辺のみです。
周波数の高さとエリアの範囲が狭い事が5Gを有効活用できていないことに繋がっています。
3. 端末の価格が高い
5G対応のスマホは2020年に5Gサービスの開始後に発売されましたが、端末の価格が10万前後と高いことも契約数の伸び悩みに繋がっています。
Wi-fiルーターについては5G対応のルーターを新たに導入する必要がありますが、個人向けのルーターの種類が少なく価格も高いため、コストが高いという理由からスマホ利用者から避けられている原因になっています。
端末の価格が高く使えるエリアが少ないと普及には繋がっていきませんよね。
そこで気になるのが携帯大手3社の5Gエリアの普及予定計画です。
次の項目では携帯大手3社の5Gエリアの普及計画について解説します。
大手3社の5Gエリア普及計画予定
スマホ・携帯の大手3社といえば、NTT ドコモ・au(KDDI)・ソフトバンクを指しますが、各社の5Gの普及計画予定に違いはあるのでしょうか。
NTT ドコモ | au (KDDI) | ソフトバンク | |
エリアの拡大 | 2021年 10000局
2022年 20000局 |
2021年 10000局
2022年 50000局 |
2025年迄に20万局
2030年迄に35万局 |
4G周波数の5Gへの活用 | 2021年下期から2022年にかけて実施 | 2020年12月から実施 | 2021年2月から東京・愛知(一部)で実施 |
NW構成全体の低遅延化推進 | 2020年~2022年まで実施 | 2020年12月から実施 | 2020年3月から実施 |
各社それぞれ、今後1年~5年計画でエリアの拡大を推進する計画を発表しています。
また、併せて4G周波数エリアの5Gへの活用も順次始まっており、エリアの拡大がある程度終わるまでは4G周波数の活用で対応するとしています。
今後、エリアの拡大に伴い料金体系なども整備されていくのではないでしょうか。
5Gは4Gに比べてどれだけすごい?
「5Gとは良く聞くけど4Gとの違いがよくわからない」
確かに、現在は4Gが一般的で通信速度も安定しているため5Gとの違いや
5Gに変わるメリットなどは知りたいところです。
以下に違いをまとめてみると、
4G | 5G | |
通信速度 | 100Mbps~1Gbps (10秒) | 100Gbps (0.1秒未満) |
同時接続数 | 接続不可の場合あり | 全て接続可能 |
遅延秒数 | 10ms | 1ms |
4Gに比べると5Gでは通信速度が上がり、同時接続が可能で遅延秒数も大幅に少なく待つ時間が減り、リアルタイムの送受信が可能になるため、音楽や動画をより快適に楽しむ事ができるようになります。
また、送受信が可能になることでロボットなどの遠隔操作が可能になり、医療業界や自動車メーカーなど様々な分野での活用が期待されています。
まとめ
次世代の技術として期待されている5G。
携帯・スマホ大手3社も普及の拡大に使用エリアを順次増やしています。
今後、普及が広まる事で新しいサービスや技術が生まれることで、より日常生活に役立つ事が増えていくと思います。
今回の記事が5G導入の検討に参考になると幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。