中高年にはなじみ深いシンガーソングライターの山本コウタローさん。
体調不良のため静養中でしたが、2022年7月4日未明、脳内出血で息を引き取りました。
73歳でした。

コウタローさんは一橋大学在学中に「ソルティー・シュガー」を結成。
1970年に自身の名前が入った「走れコウタロー」が大ヒットしました。

この曲はいわゆるコミックソングでしたが、コータローさんの曲でまっさきに思い浮かべるのは「岬めぐり」だという人は多いのではないでしょうか?

発売から48年、今でも歌い継がれる名曲「岬めぐり」はいかにして生まれたのか?
その誕生秘話を調べてみました。

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「岬めぐり」誕生エピソード

「岬めぐり」は、山本コータローさんが結成した山本コウタローとウイークエンドが1974年に発表したファーストシングルです。

作詞は山上路夫さん。作曲は山本厚太郎(山本コウタローの本名)さんです。

この歌は、失恋した男性が傷をいやすため岬をめぐるバス旅に出るという内容。

ソルティ・シュガー解散後、音楽活動に行き詰まっていたというコータローさんは、当時売れっ子作詞家だった山上路夫さんに詞を依頼しました。

詞を受け取ったコータローさんは一瞬にしてメロディーが浮かび、わずか20分で曲を完成させたといいます。

まさに詞との運命的な出会いだったのです。

「岬めぐり」の場所は?

「岬めぐり」で歌われた岬とはどこなのか?

山上さんによれば、日本各地の岬を歩きまわってできたもので特定の場所を詞にしたものではないとのことですが、ファンの間では神奈川県の三浦半島がモデルであると信じられています。

実際、「岬めぐり」は、京浜急行線三浦海岸駅の電車到着メロディーに使用されていて、その前は三崎口駅でも流されていました。

のちに山上さんも「三浦の人たちに愛され、この歌は幸せですね」と話したと言います。

コータローさん本人も晩年メディアで「あれは三浦半島なんです」と話しています。

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「岬めぐり」のバスに乗るには?

では、実際に三浦半島を巡るには、どのバスに乗ればいいのでしょうか?

Yahoo!知恵袋に三浦半島の地元民からこんな回答がありました。

岬めぐりバスは京浜急行三浦海岸駅発35系統

【松輪、剣崎、毘沙門経由三崎東岡、三崎港行きです】

三崎へ三浦市東海岸をゆったりと海を見ながら大回りし、風力発電の巨大な風車を横目にのんびりした三浦のキャベツ畑、スイカ畑を見ながら心も穏やかに三崎港に到着するバスです。

・出典元:Yahoo!知恵袋

このコースは畑の高台からも城ヶ島を見下ろせ、岬や灯台がいくつも見えます。

「岬めぐり」誕生秘話のまとめ

50年近い前のヒット曲にもかかわらず、今も歌い継がれる「岬めぐり」
久しぶりに聴いてみましたが、やはり名曲です。

美しい叙情的なメロディーラインに岬の風景が浮かぶほろ苦い歌詞。
あなたも聴き返してみてはいかがでしょうか?

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