「35歳以上の女性の結婚は難しい」
「ただ普通に結婚して幸せになりたいだけなのに」
こんなフレーズをよく耳にします。
これは35歳の女性がその後5年以内に結婚出来る確率は22.61%だった。
という2015年の国税調査の結果によって、そのように認識する人が増えたからだと言われています。
2008年にディスカヴァー携書より刊行された書籍『「婚活」時代』のタイトルで世間に登場した「婚活」という言葉。
当時この書籍からは
「女性たちよ、狩りに出(い)でよ。男たちよ、自分を磨け」といったメッセージが発信されていました。
あれから10数年経った今、35歳になった女性たちは狩りに疲れてしまったようです。
一体どうしてしまったのでしょうか。結婚できない理由と克服法を紹介します!
Contents
35歳の女性が婚活疲れになる5つの原因とは?
婚活疲れとは、婚活をする事に疲れて辞めたくなる状態。ひどい方は「婚活うつ」にまでなってしまいます。どのような原因で疲れてしまうのでしょうか。
相談できない
20代の頃は周りも独身が多くて、婚活も1つの手段として気軽に友だちと話をしたり出来ていたのが30代に入ると独身の友だちが減ってしまい、既婚者には相談しづらくなった。
恋愛結婚をした友だちには自力で恋愛が出来ないのだと思われてしまいそう。
一方で同じ婚活を経て結婚した友だちには「まだ出来ないの?」と呆れられてしまいそう。
結局、相談できず一人で抱えてしまう。
婚活をしている事を周囲に秘密にしている方も少なからずいらっしゃいます。
婚活をオープンにした事で、
「職場などで良からぬ誤解を招いてしまった」
「全く異性として意識していなかった男性から突然、君の事は嫌いではないけど僕には結婚願望はないから、と言われた」
などなど、不快な思いをする事もあるようです。
こちらからしたら勘違いも甚だしいお話ですが、そんな見境のない人間ではありません!とその都度言うのもさらに疲れるでの「言わない」選択をするのは正解とも言えます。
このような事から一人で抱えてしまい誰にも相談できずに疲れてしまうようです。
焦り
35歳を過ぎて友達が次々と結婚してゆく中で、自分だけが取り残されてしまったように感じる。
ですが、結婚は相手のいる事なので、いくら焦っても一人では解決できません。
その焦りからせっかくの良い出会いを逃してしまったり、空回りをしてご縁をダメにしてしまったり・・・と悪循環を生んでしまいます。
婚活パーティーに出た時に周りの女性たちの年齢が自分より若い。
これも焦ってしまいますよね。
周りの若い人たちに臆してしまって自分らしさをアピールする事が出来ず、また焦る・・・。
女性にとって年齢は出産と関係するので、正直なところ「焦らなくて良い」といった事はありません。
もちろん最初から出産を望んでいないので、同じく子どもを望まない男性を探すために婚活をされる方もいらっしゃいますが、そうでない場合には出産と年齢はどうしても切り離せない問題です。
35歳以上の初産は35歳未満の方と比べて妊娠中から出産時までのリスクが高まるとして日本産婦人科学会によって35歳以上の初産を「高齢出産」と定義づけされている事も要因の1つと言えるでしょう。
これらの焦りが心を圧迫して疲れてしまうのですね。
お金と時間がかかる
女性は男性に比べるとサイトやパーティー参加の料金負担は少ないですが、オシャレをして身なりを整えるのにもお金と時間がかかります。
出会い系アプリやSNS、相席屋などはあまりお金をかけずに、婚活パーティーより気軽に出会えるけれど、30歳を過ぎると年齢層が合わなくなってきます。
結果、より真剣に結婚を考えている人が集まる結婚相談所を利用する事になり、出費がかさみます。
婚活は結婚がゴールなので、出会いはスタートです。
良い人と出会ってスタートラインを切ったなら、ここからが大忙し。
ゴールまで走り抜けるがごとく、電話、LINE、デートの繰り返しです。
暇さえあればスマホを開いて、仕事もプライベートも全てが婚活中心になってしまって気づけば35歳。
婚活の為だけに時間もお金も費やしてしまい、当然疲れてしまいます。
成果が出ない
ここまでにお話をした通り、一人で悩みを抱え、焦りと戦い、お金と時間を費やしてもまだ、成果が出ない、良い人に出会えない、となると当然、疲れます。
婚活は出会いの場を求めて活動しますが、あくまでもご自分が主体で動かなくてはいけません。
結婚相談所ですとアドバイザーがこちらの希望に合う人を探して紹介してくれますが、それでも会ってみて、デートしてみて、数回目のデートで、何かが違う、思っていた人と違う、最悪の場合は全く違う、なんて事もあります。
そして、また次の出会いを求めて新たな方に自己紹介、連絡先の交換。
と、この繰り返しに疲れてしまいます。
断られることがストレスに
恋人に振られるのは辛い、悲しいですね。
でも婚活で出会った方とは互いの条件や相性が合うかどうか、最初から目的が決まっているので、お断りを受けてもそんなに気にする必要はないのですが、実際は簡単に割り切れるものではありません。
自分は順調だと思っていたのにお相手から断られてしまったり、お断りを受ける事が続いてしまうと、どうしても自身が持てなくなってしまいます。
35歳の女性の結婚は難しいってホント?
このように沢山のストレスを抱えて婚活を頑張る婚活女性たち、本当に結婚はむずかしいのでしょうか。
冒頭でお話しました2015年の国税調査の結果からして確かに結婚率は激減します。
国税調査の数字で解説すると、
30代前半までは5年間で未婚女性の内の33~50%の人が結婚していますが、30代後半以降は同じ5年間で20~25%に減っています。
この数字を少ないと感じるか、多いと感じるかは人それぞれですが、筆者は多いと感じます。
確かに割合は減っていますが、この全ての未婚女性が結婚を望んでいる訳ではありません。
結婚を望まない女性も含めた上での20~25%なのです。
これだけ女性の社会進出が進み、社会的地位を確立する女性が増えている中で、結婚という形にとらわれない女性も多数いらっしゃいますので、決して少ない割合ではないと思います。
ですが、やはり婚活市場において35歳女性が苦戦をするのは明らかなようです。
その主な理由としては、
・高齢出産となる
・男性を見る目が養われているので理想が高い
・男性とのニーズが合わない
このような点から皆さん苦戦しておられるようです。
特に男性とのニーズが合わない点に関して、35歳女性は同年代の男性との結婚を望んでいる一方で、同年代となる35歳男性は20代女性を希望するケースが多い事からニーズが合わないようです。
婚活疲れを乗り越える3つの方法
どれだけ頑張っても、お金や時間を費やしても、ご自身が疲れてしまっては意味がありません。
せっかくの出会いの場でも自分の良い所をアピールできませんし、マイナスな印象を与えてしまい、未来を共に歩く相手の候補から外れてしまいます。
婚活疲れを上手に乗り越えてゴールを目指しましょう。
そのための対策をご紹介します。
気分転換やリフレッシュ
思い切って休暇を取り旅行に行くのはどうでしょう。日常から切り離された環境でリフレッシュしてください。
運動が好きな方ならスポーツもお勧めです。
いつも頭のどこかにある婚活を忘れてスポーツをして無心で汗を流す事で気分転換になりますよ。
お仕事の事情などで時間が取れない方や運動が苦手な方はマッサージやセラピー、エステなどで日頃頑張っている自分をメンテナンスしてあげるのも良いでしょう。
婚活日記をつけてみる
日記をつける事で、ご自分の活動を客観的に見る事ができ、その日の反省点に気づく事もあれば、自分の良かった点にも気づくことができます。
お相手の方の言動や行動をペンを取って文字に書く事で、その時感じた印象とは違った、別の印象に気づく事もあります。
婚活をお休みする
結婚を急いでいる婚活女性にとっては勇気のいることですが、今の疲れた状態では良いお相手に巡り合う事はできません。
今まで婚活・結婚の為に、とご自分の好きな事を我慢したりしていませんでしたか?
どうしたら結婚できるのか!?と考えるあまり、ご自分の理想とする結婚の形を見失っていませんか?
お休みをして初心に帰る事も大切です。
35歳からの婚活で結婚をするために心がけること
何より自分を大好きになってあげましょう。
ご自分にコンプレックスが沢山あったり、卑屈になっている人は他人が見ても魅力的ではありません。
そして、男性ウケにこだわらず、自分らしいスタイルを持ちましょう。
お洋服やアクセサリーがヒラヒラ、キラキラしていなくても清潔感があって、自分に似合うスタイルをしていれば、それはとても魅力的な大人の女性です。
やはり婚活が難しい事は事実なので、焦らなくても良いですが、怖がらず、出会いに消極的にならず、気になる男性がいたら積極的にアプローチしましょう。
まとめ
・35歳女性の婚活は難しい
・高齢出産の壁はどうしてもある
・高すぎる理想は見直しが必要
・無理は禁物。疲れを感じたら早めに対処を
婚活で疲れを感じるのはほとんどの女性に共通します。
結婚できない理由はどこにあるのか、自分を客観的に見る事が出来れば、結婚は難しい事ではありません。
ご自身のペースで素敵な結婚を目指しましょう。