馬は人間と親密な関係を築いてきた動物ですが、その寿命についてはあまり知られていないことが多いのではないでしょうか?
馬の寿命は種類や体の大きさ、飼育環境などによっても変わりますが、なんと62歳まで生きたという記録があります。
これは人間でいうと240歳以上に相当します。
この記事では、馬の寿命に関する基本的な知識やギネス記録についてもわかりやすく解説します。
馬の平均寿命
馬の寿命はどれくらいなのでしょうか?
一般的に、馬の平均寿命は20歳から30歳と言われています。
しかし、これはあくまで平均であり、個体差や種類によっても大きく変わります。
例えば、競走馬として有名なサラブレッド。
体が大きく筋肉質で速く走れる反面、体力が消耗しやすく病気や怪我に弱い傾向があります。
そのため、サラブレッドの平均寿命は24歳から25歳と言われており、短命とされています。
一方、小型で丈夫なポニーやシェトランドポニーは、40歳以上生きることも珍しくありません。
これは犬や猫と同じように、体が小さいほど寿命が長いという法則があるからです。
ちなみに、野生の馬よりも人間に飼育されている馬の方が長生きすることもわかっています。これは医療や栄養が充実しており、人間が手をかけてあげられるからです。
馬の年齢と人間の年齢
馬の年齢を数える方法は人間と違います。
人間は誕生日を迎えるたびに年齢が上がりますが、馬は1月1日に全頭が一斉に1歳加齢されます。
これは競走馬や競技用の馬では年齢条件が重要な要素だからです。
では、馬の年齢を人間の年齢に換算する方法はあるのでしょうか?
一般的には馬の年齢を4倍すると人間の年齢に近くなると言われています。
しかし、これはあくまで目安であり、正確ではありません。
実際には、馬の成長速度や成熟度は人間と異なります。
例えば、馬は生まれた時点で人間の2歳相当であり、1歳半で性成熟し、5歳でほぼ大人になります。
一方、人間は生まれた時点で0歳であり、10代後半で性成熟し、20代後半でほぼ大人になります。
馬の長寿ギネス記録
馬は平均寿命が20年から30年と長い動物ですが、中にはそれを大きく上回る長寿の馬もいます。
人間でいうと240歳以上生きたオールドビリー
世界で最も長生きした馬は、イギリスの「オールドビリー」という名前の馬で、62歳まで生きたと言われています。
これは人間でいうと240歳以上に相当します。
オールドビリーは1760年に生まれ、1822年に死亡しました。
同馬は引き馬として働いており、その強靭な体力と快活な性格で知られていました。
オールドビリーの頭部は現在も博物館に展示されています。
オールドビリー以外にも、世界や日本で長寿を誇った馬たちがいます。
以下にその一部を紹介します。
ギネス級長寿の馬
• シュガーパフ(56歳):アメリカのポニー。
• シェイン(51歳):オーストラリアのポニー。
• オーキッド(50歳):イギリスのポニー。
• カプソン(50歳):アメリカのサラブレッド。
• シャルロット(40歳):日本のサラブレッド。
• ルーキー(38歳):日本のサラブレッド。
馬の寿命のまとめ
この記事では、馬の寿命についての基礎知識や長寿ギネス記録などについて解説しました。
それにしても、人間でいうと240歳以上も生きた馬がいるというのは驚きですね。