ちぐはぐ

普段何気なく使う言葉の中には意味はわかっていてもなぜそんな言い方をするのか?
と、思う言葉ってありますよね。

たとえば、ちぐはぐ。

物事が食い違っていて違和感があるときに使います。

ちぐはぐってそもそも何?
あなたは説明できますか?

そこで、「ちぐはぐ」の語源、由来を調べてみました。

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ちぐはぐの意味

まずは、「ちぐはぐ」の意味です。

広辞苑で調べてみると、

「ふぞろいであること。対(つい)になるべきものがそろっていないこと。くいちがっているさま。そぐわないさま」

大辞林では、

「対になるべきものがそろっていないこと。物事がくいちがって調和がとれないこと。また,そのさま」

では、なぜ「ちぐはぐ」と言うのか?
語源を調べてみました。

ちぐはぐの語源

「ちぐはぐ」の語源はいくつかの説があります。

「ちぐはぐ」は大工道具

「ちぐはぐ」を漢字では「鎮具破具」と書くという説があります。

「鎮具(ちぐ)」は金槌。
「破具(はぐ)」は釘抜き。

「金槌」と「釘抜き」はそもそも相反する道具です。

板に釘を打つときに金槌を使い、打ち間違えたときは釘抜きを使う。
正反対の用途の道具を交互に繰り返すというのは無意味な行為で仕事が進みません。

その様を表すため、「鎮具」と「破具」を並べて使うようになったのが由来だというのです。

これに関連して、大工の弟子が棟梁に「金槌をくれ」と言われて「釘抜き」を渡し、「釘抜きをくれ」と言われ、「金槌」を渡すという間違いをしたことから「ちぐはぐ」という言葉が生まれたという説もあります。

「ちぐはぐ」は一具と剥ぐ

「ちぐはぐ」の語源は「ちぐ」が「一具」、「はぐ」が「剥ぐ」という説もあります。

一具とは一揃いになった道具のこと。これを剥ぐと、道具が欠けてしまいます。
そのため、調和がとれなくなってしまうという意味で使われるようになったというわけです。

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「ちぐはぐ」のその他の説

「ちぐ」は元々は「片ちぐ」という言葉だったという説もあります。

「片ちぐ」を広辞苑で調べてみると、

「対をなすものが,ふぞろいな・こと(さま)。ちぐはぐ。ふぞろい」

「はぐ」は剥ぐではなく、「逸れる(はぐれる)」。

したがって、対を成すものが揃わないこと

これが「ちぐはぐ」の語源だというのです。

「ちぐはぐ」のまとめ

「ちぐはぐ」の語源にはいくつかの説があります。

・鎮具は金槌。破具は釘抜き。
・ちぐは一具。はぐは剥ぐ。
・ちぐは片ちぐ。

辞典などには大工道具語源説が紹介されていますが、他の説も納得できますね。

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