海上保安庁

海で遊んでいたり、船の事故で漂流したりと、最近はそういったニュースを聞くこともありますよね。
「自分は大丈夫。」「自分がまさかそんなことになんて…。」と他人事に思われる方が多いと思います。

しかし、いざというときのために知っておくと違うと思います。
そこで今回は、海で遭難した場合についてお話ししていきます。

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海で遭難したらどこに電話をかける?

まずそもそも、海で遭難したらどこに電話をかけたらよいのでしょうか?
海の事件・事故の通報は海上保安庁に連絡します。

緊急通報用の電話番号として「118番」が運用されています。
覚えやすい局番なしの3桁番号ですので、ぜひ覚えておきましょう。

また、警察「110番」、消防「119番」にも救助を求めましょう。

①どのような事故か
②場所はどこか
③事故の人数は何人か
④通報者の名前と連絡先を伝える

以上のことを伝えるのが重要です。
落ち着いて連絡をするようにしましょう。

海での遭難 携帯電話はつながる?

しかし、そもそも携帯電話はつながるのか、といった疑問があります。

確かに海で携帯電話が使えるエリアは増えてはいるものの、陸から遠く離れてしまった場合や陸地がすぐそこに見えている沿岸だとしても、圏外であることは少なくないです。

しかも、落水や遭難といったパニックに陥った状況や水中・画面や指が濡れている状況では操作は困難か不可能であると考えられます。
操作が可能な場合は、落ち着いて迅速に連絡をしましょう。

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海で遭難したら救助費用は?

もし助けがきても、莫大な費用がかかるのでは…。と心配もあると思います。

しかし、海上保安庁や日本水難救済会が行う救助活動や捜索活動にかかる経費については、遭難者などに請求されることはありません

病院までの搬送についても、消防機関の救急車で搬送されるので同様に費用はかかりません。

ただし、洋上で治療を行ってもらった場合や民間のマリーナや漁協等に救助を依頼した場合には、費用がかかることもあります。

しかし、命には代えられないので、ためらわず救助要請をしましょう。
ちなみに、山での救助の場合には費用がかかります。

巡視船

海で遭難したときの対処法

救助要請の連絡先や費用のことはわかったけど、携帯電話・スマホがつながらない場合どうするの?と思いますよね。
船にいる場合は、船に備え付けてある設備や衛星電話を使って救助を要請しましょう。

そうでない場合は、海に出かける前に準備をしておきましょう。

GPSをあらかじめダウンロードしておき、家族や友人などに出かけることを伝えておくとよいです。
そして救助を待つ間、少しでも生存率を上げるために、できることはしましょう。

身ひとつで海に投げ出された場合は、無理に泳がずに仰向けで浮くことに集中しておきましょう。

その際の注意点は、

日差しを防ぐ

日陰がなく日差しが強いことが多いです。
そのまま太陽に当たっていると全身が日焼けしてしまいます。
なるべく日差しを遮るように、着ている服を使ったりボートのカバーなど、あるものを利用しましょう。

逆に反射させた光は15kmほど先まで届きます。
あきらめずに飛行機や船が近くを通った場合は、鏡や携帯電話・スマホに光を反射させてこちらの存在を知らせましょう。

飲み水の確保

海水は塩分濃度が非常に高いので絶対に飲んではいけません。

いくらのどが渇いていても、腎臓に負担がかかり、からだの中の塩分を薄めるために水分を消費し、結果的には余計に消耗してしまいます。

ペットボトルや容器がある場合は、そこに海水を入れて太陽の光で蒸発させましょう。
口の部分にビニール袋などをつけておくと、蒸気がたまり水滴になります。

また、雨水は絶対にためておきましょう

利用する容器などは海水が付着していると塩が付着しているので、雨が降ったりした場合には最初に洗っておいてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
遭難した場合は、かなり苦しい状況にもなると思います。
事前の準備と落ち着いた行動で、少しでも生存率を上げることができます。

救助が来るまで待つか、陸地に流れ着くまで無理な行動はせずに、できることをしましょう。
楽しい海の思い出が、つらく悲しいものにならないように。

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