地震が起きたとき、突然スマホから鳴る大きな警報音。
「緊急地震速報って震度いくつから鳴るの?」
「震度4だったのに鳴らなかったのはなぜ?」
「震度5なら必ずスマホに通知される?」
このような疑問を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、一般向けの緊急地震速報(警報)は、最大震度5弱以上などが予想された場合に発表され、震度4以上が予想される地域が警報の対象になります。
つまり、単純に「実際に震度○になったら鳴る」という仕組みではありません。
この記事では、緊急地震速報は震度いくつから鳴るのかを中心に、スマホに通知される条件や震度4なのに鳴らない理由などをわかりやすく解説します。

緊急地震速報は震度いくつから鳴る?
まず覚えておきたいのは、
「実際に観測された震度」ではなく、「地震発生直後に予想された震度」で緊急地震速報が出される
ということです。
気象庁の一般向け緊急地震速報(警報)は、地震波を検知して、
最大震度5弱以上または最大長周期地震動階級3以上
と予想された場合などに発表されます。
そして、警報の対象になるのは基本的に、
震度4以上または長周期地震動階級3以上が予想される地域
です。
そのため、スマホの緊急速報メールなどで考える場合、
「自分のいる地域で震度4以上が予想されているか」
が一つの大きなポイントになります。
「震度4から鳴る」と覚えていい?
大まかには、
「震度4以上が予想される地域が緊急地震速報(警報)の対象になる」
と覚えておくとわかりやすいでしょう。
ただし、ここには重要な条件があります。
地震が発生しただけで、自動的に全国のスマホが鳴るわけではありません。
たとえば、
東京:予想震度5弱
神奈川:予想震度4
静岡:予想震度3
だったとします。
この場合、東京と神奈川は警報の対象になりますが、震度3と予想された静岡は基本的には対象になりません。
つまり、
「どこかで大きな地震が起きたか」ではなく、「自分がいる地域でどの程度の揺れが予想されているか」
が重要なのです。
緊急地震速報が鳴る仕組み
緊急地震速報の仕組みを簡単に説明すると、
地震発生
↓
地震計が揺れを検知
↓
震源や地震の規模を素早く推定
↓
各地域の揺れを予想
↓
強い揺れが予想される地域へ警報
という流れです。
地震には、先に到達する比較的弱いP波と、その後に到達する強い揺れを起こすS波があります。
緊急地震速報では、先に届いた地震波などを解析して、強い揺れが到達する前に知らせることを目指しています。
そのため、震源から離れている場所では、
「緊急地震速報が鳴った」
↓
「数秒~数十秒後に揺れた」
となる場合があります。
一方、震源のすぐ近くでは速報が間に合わないこともあります。
震度4だったのに緊急地震速報が鳴らなかったのはなぜ?
ここが特に勘違いされやすいポイントです。
実際に震度4を観測したとしても、必ず緊急地震速報が鳴るわけではありません。
理由は「観測震度」と「予想震度」が違うからです。
たとえば地震発生直後に、
あなたの地域:震度3と予想
されていたとします。
ところが実際には、
あなたの地域:震度4を観測
となる場合があります。
この場合、速報発表時には震度4以上になると予想されていなかったため、スマホに通知されない可能性があります。
逆に、
予想:震度4
実際:震度3
となることもあります。
緊急地震速報は非常に短い時間で地震の規模や揺れを推定するため、予想と実際の震度が完全に一致するとは限りません。
震度5弱なら必ず鳴る?
「震度5弱なら絶対スマホが鳴る」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、これも必ずとは限りません。
実際に震度5弱を観測しても、地震発生直後の予想ではそれほど強い揺れにならないと判断されていた場合があります。
また、
- 震源が非常に近い
- 地震発生から強い揺れまでの時間が短い
- スマホ側の設定
- 通信状況
- 利用している端末やサービス
などによって通知を受け取れないケースも考えられます。
したがって、
「震度5弱だった=必ず事前にスマホが鳴る」
というわけではありません。
スマホが鳴るのは気象庁から直接通知されている?
ここも少し整理しておきましょう。
気象庁が緊急地震速報を発表すると、その情報がテレビ、ラジオ、スマートフォン、各種防災サービスなどを通じて伝えられます。
スマホの場合、携帯電話会社が提供する緊急速報メールなどによって通知されることがあります。
そのため、
気象庁の緊急地震速報(警報)の発表条件
と、
実際に自分のスマホが通知を受け取る条件
は、厳密には同じ話ではありません。
利用している端末や通信会社などによっても設定や対応状況が異なる可能性があります。
スマホの緊急地震速報が鳴らない主な理由
1.その地域が警報対象になっていなかった
最もわかりやすい理由です。
近くで大きな地震が発生していても、自分のいる地域で震度4以上の揺れが予想されていなければ、警報の対象にならない場合があります。
SNSで、
「みんなのスマホ鳴った?」
という投稿を見ても、住んでいる地域が違えば状況は変わります。
2.実際の震度と予想震度が違った
緊急地震速報は地震が発生してから短時間で計算されます。
そのため、
予想震度3→実際は震度4
ということもあります。
この場合、実際には強く揺れても速報が鳴らないことがあります。
3.震源が近く速報が間に合わなかった
緊急地震速報は「地震を予知するシステム」ではありません。
地震が発生した後に地震波を検知して発表します。
そのため震源に近い地域では、
地震発生
↓
強い揺れがすぐ到達
↓
速報が届く
となり、速報より揺れのほうが先になることがあります。
4.スマホの設定
スマートフォンには緊急速報に関する設定があります。
設定がオフになっていたり、端末が対応していなかったりすると受信できない可能性があります。
「周りの人は鳴ったのに自分だけ鳴らなかった」
という場合は、スマホの緊急速報に関する設定を確認してみましょう。
5.端末・通信などの状況
スマホの状態や利用環境などによって、緊急速報を正常に受信できないケースもあります。
端末ごとの詳しい受信条件については、利用している携帯電話会社やスマートフォンメーカーの案内を確認してください。
緊急地震速報が鳴ったらどうすればいい?
スマホから突然大きな警報音が鳴ると、驚いてしまいます。
しかし、速報が鳴ってから強い揺れが来るまでの時間は非常に短い場合があります。
まず優先したいのは、
自分の身を守ることです。
屋内にいる場合は、
- 頭を守る
- 丈夫な机の下など安全な場所へ移動する
- 倒れそうな家具から離れる
- 慌てて外へ飛び出さない
など、その場に応じた安全確保を行います。
料理中でも、強い揺れが迫っているときに無理をして火を消そうとすると危険な場合があります。
まずは身の安全を確保しましょう。
車を運転しているときに鳴ったら?
運転中にスマホの緊急地震速報が鳴ることもあります。
この場合、警報音に驚いて急ブレーキをかけると、後続車との事故につながる可能性があります。
周囲の状況を確認しながら速度を落とし、必要に応じて安全な場所へ停止します。
揺れが大きい場合は道路や橋などが損傷する可能性もあるため、揺れが収まった後も道路情報を確認しましょう。
エレベーターの中で鳴ったら?
エレベーター内で緊急地震速報を受けた場合は、可能であれば最寄りの階で降りることを考えます。
地震によってエレベーターが停止する可能性があるからです。
もし閉じ込められた場合は、無理に扉を開けて脱出しようとせず、非常ボタンやインターホンなどを利用して救助を求めます。
寝ているときに鳴ったら?
夜中に緊急地震速報が鳴ると、慌ててベッドから飛び起きてしまいがちです。
暗い室内を急いで移動すると、家具や物につまずく危険もあります。
枕や布団などで頭を守りながら、落下物や倒れそうな家具から身を守ることを優先しましょう。
普段から、
寝室に背の高い家具を置かない
枕元に靴やライトを用意する
といった対策をしておくことも大切です。
緊急地震速報についてよくある疑問
Q.震度3では鳴らない?
一般向けの緊急地震速報(警報)では、基本的に震度4以上などが予想される地域が対象になります。
そのため、震度3程度と予想される地域は通常、警報対象になりません。
ただし、テレビや防災アプリなどでは異なる条件で地震情報を通知する場合があります。
Q.震度4なら必ず鳴る?
必ずではありません。
速報発表時点でその地域が震度4以上になると予想されていなければ、実際に震度4を観測しても通知されないことがあります。
Q.震度5弱なら必ず鳴る?
こちらも必ずとは言い切れません。
緊急地震速報は実際の震度が確定してから出されるものではなく、地震発生直後の予測に基づいて発表されるためです。
Q.警報音が鳴ったのにほとんど揺れなかったのはなぜ?
速報発表時には震度4以上が予想されていても、実際の揺れが予想より小さくなる場合があります。
緊急地震速報では、予想と実際の震度に差が生じることがあります。
緊急地震速報は「震度4から鳴る」だけでは覚えない
検索すると、
「緊急地震速報=震度4から」
と覚えたくなります。
しかし、より正確には、
最大震度5弱以上などが予想された地震について、震度4以上などが予想される地域に警報が発表される
と理解しておくのがおすすめです。
そして重要なのは「実際の震度」ではなく、地震発生直後の予想震度であることです。
まとめ|緊急地震速報は震度いくつから鳴る?
今回は**「緊急地震速報は震度いくつから鳴るのか」**について解説しました。
ポイントをまとめると、
- 一般向け緊急地震速報(警報)は最大震度5弱以上などが予想された場合に発表される
- 基本的に震度4以上などが予想される地域が警報対象
- 「実際に震度4になったら鳴る」という仕組みではない
- 震度4を観測しても鳴らない場合がある
- 震度5弱でも速報が間に合わない場合がある
- 震源に近い地域では強い揺れが先に来ることがある
ということになります。
覚えておきたいのは、
「震度4以上が予想される地域が対象。ただし実際の震度ではなく予想震度で決まる」
という点です。
そして、緊急地震速報が鳴ったときに「震度はいくつ?」と確認するより大切なのは、すぐに身を守ること。
速報から強い揺れまで数秒しかないこともあります。
普段から家具の転倒防止や避難経路の確認などを行い、突然警報が鳴っても身を守れるよう備えておきましょう。





