風呂場や窓の桟(さん)下のゴムパッキンにできてしまうカビ汚れ。
カビ汚れは、主に水回りに現れやすいですよね。
しかも、普通に洗剤を使って洗っても、汚れは落ちません。
そんな時、エコな洗剤といわれる「重曹」や「クエン酸」を使えば、頑固なカビ汚れを取ることができると耳に挟んだ方もいると思います。
しかし、「重曹」と「クエン酸」のどちらを使えばいいのか分からない方もいるのではないしょうか?
そこで今回は、カビ汚れに対して、「重曹」と「クエン酸」のどちらを使えばいいのか解説していきます。
重曹とクエン酸って何が違うの?
そもそもで、重曹とクエン酸の違いって何が違うのかってことですよね。
実は、両者には決定的な違いがあるんです。
まずは、重曹から見ていきましょう。
重曹は、炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、アルカリ性の性質を持っています。
アルカリ性の性質は、酸性の汚れに強い特徴があります。
酸性の汚れというのは、キッチンの油汚れやお風呂場に発生するヌメリの汚れが該当します。
また、重曹には雑菌の繁殖を抑える効果もあります。
次に、クエン酸です。
クエン酸は、みかんを始めとした柑橘類に含まれる成分で、酸性の性質を持っています。酸性の性質は、アルカリ性の汚れに強い特徴があります。
アルカリ性の汚れというのは、シンクの水あかやトイレの尿石が該当します。
そのため、重曹は酸性の汚れに強く、クエン酸はアルカリ性の汚れに強いという違いがあるわけです。
重曹とクエン酸、カビ汚れにはどっちを使ったらいいの?
では、両者の違いがわかったところで、どちらがカビの汚れに強いかってことです。
実は両者とも、そこまで大きな差はありません。
どちらもカビの汚れを落とす力は持っていますが、完全に除去する力は持っていません。
これは、カビの胞子や根が残ってしまい、すぐに再発してしまうからです。
そのため、重曹もクエン酸も単体で使っても、完全にカビ汚れを除去することはできません。
重曹とクエン酸を混ぜるとカビを取り除ける!
それでは、どうやって、カビ汚れを落とすのかってことなのですが、これは両者を一緒に使うことで解決します。
カビ汚れに対して、重曹の粉を塗って、そこにクエン酸水を吹きかけます。
そして、30-60分ほど放置し、水で洗い流すだけです。
実は、かなり簡単なんですよね。
こうすることで、二酸化炭素の泡が発生し、汚れを落としてくれるからです。
重曹とクエン酸を混ぜることで、カビ汚れが取れます。
この時、二酸化炭素が発生するので、換気には十分注意してください。
ちなみにですが、重曹とクエン酸を使っても落ちないような汚れには、塩素系漂白剤を使うことをオススメします。
また、クエン酸のような酸性の性質を持つものと、塩素系漂白剤は絶対に一緒に使わないで下さい。
有毒なガスが発生してしまうからです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
以上が、カビ汚れに関する紹介でした。
重曹とクエン酸。両者の取り扱いには注意が必要ですが、上手く使いこなすことで掃除効率が何倍も上昇しますよ。
両者の性質をしっかりと把握したうえで、上手に使っていきたいですね。