おせち料理に必ず入っている「田作り」って何の魚かご存知ですか?
田作りって小さな、小さな小魚ですよね。
あの魚の正体は何でしょうか?
おせちに入っているくらいなので、かなり縁起の良い食べ物であるのは間違いありません。
重箱の一の重に入っていますが、甘辛い味付けで美味いですよね!
今回は田作りの魚の種類やおせち料理に入れる理由などわかりやすく解説したいと思います。
田作りの魚の種類 語源と由来
田作りはカタクチイワシの幼魚の乾燥したものです。
イワシの幼魚を炒って砂糖と醬油とみりんで絡めたもの。
おせち料理では定番メニューですよね。
イワシの幼魚の甘露煮が田作りなんですね。
いりこも煮干しも同じカタクチイワシなんですが、処理方法が異なります。
いりこと煮干しは茹でてから乾燥させますが、田作りの場合は茹でずにそのまま素干しします。
ではなぜ田作りというのでしょうか?
昔はイワシを田んぼの肥料にしていました。
イワシの肥料効果でとても豊作になったそうです。
田を作る=田作りと言われるようになったのです。
五穀豊穣の象徴とされ田作りは、縁起の良い食べ物とされて、おせち料理には必ず入る定番メニューになりました。
田作りとごまめの違い
田作りのことを「ごまめ」とも言います。
その違いはどこにあるのでしょうか?
実は、同じものなのですが、田作りはお正月のおせち料理に入れるときの呼び方。
ごまめは普段の食事での呼び方のなんですね。
したがって、おせち料理に入れるものだけを対象に、田作りというのです。
ちなみに、ごまめを漢字で書くと「五万米」です。
この名称も豊作祈願から名付けられたようです。
実は、「ごまめ」は「こまめ」というのが正しい表記です。
「こまむれ(細群)」からきているようです。
田作りの栄養成分と日持ち
田作りはカタクチイワシだけあって、カルシウムが豊富です。
他にもビタミンD・カリウム・マグネシウム・鉄・リン・亜鉛など。
田作りはとても栄養満点ですね。
動脈硬化を予防するDHAも多く含まれていますので、積極的に摂取してくださいね。
では田作りの日持ちはどのくらいなのでしょうか?
常温保存では約3日です。
冷蔵庫にて保存するなら10日ほどです。
ちなみに冷凍保存だと一か月くらいです。
まとめ
今回はおせち料理には欠かせない田作りについての情報発信でしたがいかがでしたか?
ぜひ今年のおせち料理は田作りの由来など思って、食べてみてくださいね。
ご家族の方にも田作りとごまめのエピソードや、素晴らしい栄養価を伝えてあげてください。
縁起の良い食べ物ばかりを詰めたおせち料理は、言わば「パワーフード」です。
お正月からパワーフードを食べて運気を上げてくださいね。
おせち料理と美味しお酒を飲みながら楽しい時間をお過ごしください!