タピオカの原料が「イモ」というざっくりした印象からかタロイモが原料だという噂も一部ではあるようです。
たしかにタロイモを使ったスイーツもあるし、タピオカと名前も何だか似ているし、紛らわしいですよね。
でも、タピオカの原料がタロイモというのは間違い!
タピオカの原料はキャッサバというイモの一種なんですよ。
キャッサバのデンプンを粒状に加工したものがタピオカなんです。
では、タロイモとキャッサバの違いってなんでしょう?
タピオカの原料キャッサバとは?タロイモの違いは?
キャッサバとは南アメリカ原産のトウダイグサ科イモノキ属の熱帯低木で和名をイモノキともいいます。
自然な甘みの中に、わずかな渋みのある味がします。
しかし、キャッサバは生の状態での輸入が禁止されています。
キャッサバにはシアン化合物という有毒な成分が含まれているため下処理済みの加工されたキャッサバのみ輸入が許可されているというわけなんですよ。
続いて、タロイモの特徴です。
タロイモは東南アジア諸国で広く栽培されているサトイモ科の植物です。
そう、日本の里芋も実はタロイモの一種だったんですね。
タロイモも里芋のような、ぬめりがあり、甘みはほとんどなく渋みやえぐみが強い味です。
タロイモにはキャッサバのような毒性はありません。
原産地や味、毒性などキャッサバとタロイモは全く違うものなんですよ。
キャッサバの栄養素と育て方
キャッサバの栄養素の大部分はショ糖です。
ショ糖とはスクロースともいい、砂糖の主成分です。
だから甘みがあるんですね。
脂質やタンパク質はサツマイモやジャガイモより多く、根茎類であるキャッサバはグルテンを含みません。
また、ビタミンCや食物繊維も豊富です。
そんな栄養満点なキャッサバですが、実は国内でも栽培が可能です。
ただし、キャッサバを育てる時に注意すべきポイントが2つ。
温度と水はけです。
主に温帯地域が生息地なので温度が高い夏場に栽培しましょう。
春頃に苗木を植え付け夏が終わった頃に収穫します。
苗木はキャッサバではなくマニホットという名前で売られていることもあります。
日当たりが良くて水はけも良い場所なら、植え付けた後は屋外なら水やり、追肥は一切不要です。
強い品種なんですね!
鉢植えで栽培するなら用土は赤玉土小粒7、腐葉土3などの配合土で水はけ良くしておきましょう。
タロイモはどんな料理に使う?
タロイモは東南アジアなどでは主食として食べられています。
しかし台湾ではタロイモを使った白玉の「芋圓」というスイーツがあったり、ハワイではタロイモパンケーキなどもあったりします。
またクックパッドではタロイモのポテトサラダや煮っ転がしなどのメニューも見かけます。
里芋と同じ粘り気のある芋なので、もちもち感を上手く利用して色んな料理に使えそうですね。
まとめ
以上、キャッサバとタロイモの違いについて、ご紹介しました。
キャッサバは甘みがあるので、タピオカの原料にもなります。
ただし有毒な成分が含まれているので
生の状態から食べるときは
必ず茹でるなどの処理をしてくださいね。
タロイモは里芋によく似ていて、粘り気があります。
そのまま主食として食べるのはもちろん
もちもちの食感を活かしてスイーツにも利用されています。
台湾のタロイモスイーツ、どんな味がするのか一度食べてみたいですね。