・画像引用元:ヤフーニュース

市販の液体のりの成分ポリビニルアルコールが白血病などの画期的な治療法につながる可能性があるというニュースが飛び込んできました。
高価な培養液でもほとんど増やせなかった造血幹細胞がコンビニで売られている液体のりでも培養できることを確認されたというのです。
そこで、早速ポリビニルアルコールについて調べてみました。

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ポリビニルアルコールを使ったマウス実験

マウス実験で、白血病の治療で重要な細胞を大量に培養することができることを突き止めたのは、東京大と米スタンフォード大などの研究チーム。

東大の山崎聡特任准教授らは、培養液の成分などをしらみつぶしに検討。
その成分の一つであるポリビニルアルコール(PVA)で培養したところ、幹細胞を数百倍にできたというのです。
これをマウスに移植したところ、白血球などが実際に作られることも確認されたといいます。

白血球や赤血球に変わることができる造血幹細胞は、0.5リットルで数万円するような培養液でも増やすことが難しいとされてきました。
それが市販の液体のりで培養できることがわかったことで、専門家からは「まさにコロンブスの卵だ」と驚きの声が上がっています。

ポリビニルアルコール(PVA)とは?

ポリビニルアルコール(PVA)は合成樹脂の一種。
親水性が非常に強く、温水にも溶けるという特徴があります。

この特徴は、合成樹脂の仲間では例外的なことだと言われています。

ポリビニルアルコールはクラレが1958年に世界で初めて事業化した機能性樹脂。
最近では偏光フィルムの主材料として、液晶ディスプレイ用の需要が急速に伸びているそうです。

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ポリビニルアルコール(PVA)の用途

ポリビニルアルコール(PVA)の代表的な用途は文具。
液状のりの主成分として使われています。
また水に溶ける性質を利用して、日本では裏のり式の郵便切手にも使われています。

ポリビニルアルコール(PVA)は接着剤や洗濯のり、コンタクトレンズ装着薬などにも利用されています。
親水性が強いという特徴を生かして、界面活性剤、乳化剤としても広く使われています。

変わったところでは、シャボン玉を割れにくくするためにシャボン玉液に加えられることもあるそうです。

ポリビニルアルコールと白血病治療の関係

では、なぜポリビニルアルコールを白血病治療に応用できると考えたのでしょうか?
研究チームはまず造血幹細胞の培養液の成分を徹底的に調べました。
その成分の一つにポリビニルアルコール(PVA)がありましたが、これで培養したところ、幹細胞を数百倍に増えました。

そして、実際にマウスに移植してみると、白血球などが実際に作られたのです。

共に研究に参加した理化学研究所で細胞バンクを手がける中村幸夫室長は「結果を疑うほど驚いた。研究者はみんな目からウロコではないか」と話しています。

ポリビニルアルコールの可能性

ポリビニルアルコールを使った大量培養には様々な可能性があるとされています。
造血幹細胞の不足が解消できるのはもちろんのこと、骨髄移植のためのドナーの負担を軽くできる可能性もあります。
さらに、別の幹細胞も培養できそうだと言われています。

ポリビニルアルコールは今後の「再生医療」に大きく貢献できる可能性があるのです。

まとめ

近年、急速に研究が進む再生医療ですが、液体のりが白血病治療に効果があるというのは、驚きです。
もし実用化されれば、治療費は格段に安く上がる可能性があります。

ついこの間も、白血病などに効く新しい治療薬「キムリア」が保険適用されることが決まったばかり。
その値段が3349万3407円というニュースが大きな話題になりました。

健康保険が適用されると、患者の負担は少なくて済みますが、医療保険の財政を圧迫し、国民皆保険制度を崩壊させると危惧する声も上がりました。

そうした中での今回の発見。ぜひ実用化されることを願います。

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