カタツムリとエスカルゴの違いについて、気になっている方も多いのではないでしょうか。
エスカルゴはフランス料理の代表的な食材ですが、カタツムリは日本ではあまり食べられません。
では、カタツムリとエスカルゴは何が違うのでしょうか。
この記事では、カタツムリとエスカルゴの違いや、食べられる種類や注意点などをわかりやすくご紹介します。
Contents
カタツムリとエスカルゴの違いは?
まず、カタツムリとエスカルゴの違いから見ていきましょう。結論から言ってしまうと、
カタツムリとエスカルゴは同じ生き物です。
エスカルゴとはフランス語でカタツムリのことを指します。
しかし、フランスではすべてのカタツムリを食べるわけではありません。
食用にするのは、特定の種類のカタツムリだけです。
そのため、日本ではエスカルゴと言えば、カタツムリを使った料理のことを指します。
カタツムリは陸貝と呼ばれる種類の生物で、貝というだけあって、元々は海の中に住んでいる巻貝が先祖で、それが陸上に上がって、肺呼吸するようになったのがカタツムリの仲間なのです。
食べられるエスカルゴの種類は?
次に、食べられるエスカルゴの種類について見ていきましょう。
フランスでは、主に以下の3種類のカタツムリがエスカルゴとして食べられています。
リンゴマイマイ
最も大きくて人気のある種類で、殻の直径は約4cmです。色は茶色や黒色で、殻には黒い斑点があります。
肉は白くて弾力があり、バターやニンニク、パセリなどと一緒にオーブンで焼いて食べます。
ブルゴーニュ地方の名物料理です。
プティ・グリ
小さなカタツムリで、殻の直径は約1cmです。
色は灰色や黄色で、殻には褐色の縞模様があります。
肉は柔らかくて甘みがあり、バターやニンニク、パセリなどと一緒にオーブンで焼いて食べます。
パリのカフェなどでよく見かけます。
グロ・グリ
中くらいのカタツムリで、殻の直径は約2cmです。
色は灰色や黄色で、殻には褐色の縞模様があります。
肉はプティ・グリよりも固くて歯ごたえがあり、バターやニンニク、パセリなどと一緒にオーブンで焼いて食べます。
プティ・グリと同じくパリのカフェなどでよく見かけます。
これらのカタツムリは、養殖されたものがほとんどで、安全に食べられます。
しかし、野生のカタツムリは寄生虫や有害物質が含まれている可能性があるので、食べることはおすすめできません。
日本のカタツムリは食べられるの?
では、日本にいるカタツムリは食べられるのでしょうか。
答えはノーです。
日本にいるカタツムリは食べられません。
その理由は次の2つです。
寄生虫の危険性
日本にいるカタツムリには、広東住血線虫という寄生虫がいることがあります。
この寄生虫は、カタツムリを食べたり、カタツムリの粘液に触れたりすることで感染することがあります。
感染すると、腹痛や下痢、発熱などの症状が出たり、重症化すると脳や脊髄に障害を起こしたり、死亡することもあります。この寄生虫は、完全に火を通せば死滅しますが、それでもリスクは高いです。
味の問題
日本にいるカタツムリは、エスカルゴに適した種類ではありません。
エスカルゴに適したカタツムリは、ブドウの葉などを食べて育ったものとされていますが、日本にいるカタツムリは、除草剤やブロック塀などを食べていることがあります。
そのため、味や食感が悪く、食べてもおいしくありません。
以上のように、日本にいるカタツムリは食べられません。
カタツムリを食べたい場合は、エスカルゴとして販売されているものを購入してください。
また、カタツムリに触れた場合は、手洗いを忘れないようにしましょう。
カタツムリとエスカルゴの違いのまとめ
この記事では、カタツムリとエスカルゴの違いや、食べられる種類や注意点などをご紹介しました。
カタツムリとエスカルゴは同じ生き物ですが、食用にするのは特定の種類のカタツムリだけです。
日本にいるカタツムリは食べられません。