初詣は、新年の始まりに神社や寺などに参拝して、一年の安全や幸せを祈願する日本の伝統的な行事です。
しかし、初詣には、日にちや時間帯によって縁起が良いとされるものと悪いとされるものがあります。
せっかく初詣に行くのであれば、縁起の良い日や時間帯を選んで、神様に喜んでいただきたいものですね。
そこで今回は、初詣に行ってはいけない日や、逆に最適な日や時間帯などを詳しく解説します。
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初詣に行ってはいけない日は?
初詣に行ってはいけない日として、特に注意すべきなのが「不成就日」と「受死日」です。
これらは、何事も成就しない、または大凶とされる日であり、新年の願い事をするには適していないとされています。
また、忌中(四十九日中)にあたる場合も、初詣は控えるべきとされています。
不成就日
不成就日は、十干十二支の組み合わせによって決定される凶日のことで、文字通り「何事も成就しない日」「この日に始めたことは何をやっても成功しない日」と言われています。
初詣に行く日としてはふさわしくない日であると考えられるため、なるべく不成就日を避けた方が無難でしょう。
2024年1月の不成就日は以下の通りです。
• 1月2日(火)
• 1月10日(水)
• 1月16日(火)
• 1月24日(水)
受死日
受死日は、仏滅よりもさらに縁起が悪いとされる大凶日です。
この日に始めたことが成功しない、病気になると重篤に至るなどの言い伝えがあります。
2024年1月の受死日は以下の通りです。
• 1月4日(木)
• 1月10日(水)
• 1月22日(月)
忌中(四十九日中)
忌中とは、家族や親族が亡くなってから四十九日が経過するまでの期間を指し、この時期は故人の魂が来世へと旅立つための準備期間とされています。
伝統的な信仰によれば、この期間中は故人の魂がまだこの世に留まっており、家族との絆を保ちながら来世への道を模索していると考えられています。
そのため、生者は故人の魂が安らかに旅立てるよう、神聖な場所への訪問を控えるべきだとされています。そのため、新年の祝い事は避けるべきとされています。
初詣に適した日や時間帯は?
初詣に行ってはいけない日がある一方で、逆に縁起の良い日や時間帯もあります。ここでは、初詣に適した日や時間帯についてご紹介します。
日にちの制限はない
実は初詣には、いつまでに行かなければならないというルールはありません。
そもそも初詣とは、「年が明けて初めて神社などに参拝する行事」のことを指します。
もとより、参拝日の制限等は設けられていないのです。
「三が日」は最もお正月気分を味わえる
お正月気分を味わうなら、たくさんの参拝客で賑わう三が日(さんがにち)の初詣がおすすめです。
中でも1月1日から1月3日までの期間で、混雑のピークが予想されるのが元旦の午前中です。
三が日以降は次第に参拝客も減少する傾向にありますが、有名な初詣スポットであれば三が日以降も参拝客で賑わうことがあるので、事前に調べておくと良いでしょう。
「松の内期間」は混雑を避けたい人におすすめ
初詣は「松の内期間」に参拝するのも良いとされています。
松の内とは、家庭や神社に神様がいらっしゃる期間を指します。
玄関に門松を飾る期間というと分かりやすいかもしれませんね。
地域によって期間は異なり、関東では1月7日、関西では1月15日までが松の内期間の目安です。
三が日に比べれば参拝客も減る傾向にあるため、混雑を避けたい方におすすめです。
「旧正月」を目安にするのもあり
初詣に行く際は、旧正月や立春を目安にしても良いでしょう。
旧正月とは1月末から2月初旬頃に迎える旧暦の正月のことで、現代の暦ではその年によって日にちが異なります。
一方、二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ目である立春も一年の始まりとされており、2月の節分の翌日にあたります。まとめると以下のとおりです。
旧正月
旧暦の正月を指す言葉。1月末から2月初旬のうちの1日が該当する。
毎年日にちは異なる。
立春
二十四節気の一つ目で、春の始まりを指す。節分の翌日が該当する。
2月4日になる年が多いが、3日や5日になる年もある。
2024年の場合、旧正月は2月10日(土)、立春は2月4日(日)になりますので、その前後を目安に初詣に行くのも良いでしょう。
この頃には参拝のピーク期も過ぎているため、混雑を避けてゆったりと参拝したい方にもおすすめです。
初詣で気をつけるべきことは?
初詣で気をつけるべきことは、以下のような点があります。
• 参拝のマナーを守る
• お賽銭の金額や種類に注意する
• おみくじの結果に一喜一憂しない
参拝のマナーを守ることは、神様や他の参拝者に対する敬意として大切です。参拝のマナーには、以下のようなものがあります。
参拝のマナー
• 参拝前に手水舎で手と口を清める
• 鳥居をくぐるときは、真ん中ではなく左右にずれて歩く
• 社殿の前でお辞儀をする
• お賽銭を入れて鈴を鳴らす
• 二礼二拍手一礼の順にお祈りをする
• お祈りの後に再びお辞儀をする
参拝の作法(二礼 二拍手 一礼)
お賽銭の金額や種類にも注意することが必要です。
お賽銭は、神様に感謝や願いを伝えるためのものであり、決まった金額や種類はありません。
しかし、以下のような点に気をつけると良いでしょう。
• お賽銭は清潔な紙幣や硬貨を用意する
• お賽銭は自分の持ち物であることを確認する
• お賽銭は自分の気持ちに合った金額を入れる
• お賽銭は5円玉や50円玉などの「縁」のある硬貨を選ぶと良いとされる
• お賽銭は1円玉などの「縁」のない硬貨を避けると良いとされる
おみくじの結果にも一喜一憂しないことが大切です。
おみくじは、神様からのメッセージやアドバイスとして受け取ることができますが、それはあくまで参考程度のものであり、運命を決めるものではありません。
おみくじの結果が良くなかったとしても、それは自分の努力や行動次第で変えることができます。
逆に、おみくじの結果が良かったとしても、それは自分の努力や行動を怠らないことが前提です。
おみくじの結果に過度に依存したり、不安になったりするのではなく、自分の気持ちや目標を見つめ直すきっかけとして利用しましょう。
初詣のまとめ
以上、初詣に行ってはいけない日や、逆に最適な日や時間帯などを詳しく解説しました。
初詣は、新年の始まりに神様に感謝や願いを伝える大切な行事です。
ぜひ、縁起の良い日や時間帯を選んで、マナーや注意点を守って、心から参拝してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。