フェード現象静岡県で起きた観光バスの横転事故。
フェード現象が起きてブレーキが利かなくなったのが原因だとみられています。

フェード現象はバスに限らず一般乗用車でも起こりうるトラブルです。

そこで、フェード現象が起きたときの対処法をわかりやすく解説したいと思います。

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フェード現象とは?

フェード現象は長い下り坂を走行中にフットブレーキを多用することでブレーキが利かなくなる状態を言います。

下り坂でブレーキペダルを踏み続けていると、ブレーキパッドが高熱になり、摩擦力が減少します。
その結果、ブレーキを踏んでも車が止まらないという現象が起きてしまうのです。

フェード現象が起きた時の対処法

フェード現象が起きてブレーキが利きにくくなったときはあわてず以下の方法で対処しましょう。

エンジンブレーキを使う

エンジンブレーキとは、エンジンの回転数を落とすことで車を減速させる方法です。

やり方は簡単でアクセルペダルから足を離すだけ。

すると、エンジンの回転数が落ち、制動力が働くことで車は徐々に減速します。
これがエンジンブレーキです。

エンジンブレーキの効果を得るには、ギアを3速または2速にシフトダウンします。
これによってより強い制動力が得られます。

この時注意したいのは、Dレンジから1段ずつシフトダウンを行うこと。
一気に低速ギアにシフトを入れてしまうと、車輪がロックされたり、故障やトラブルの原因となるので、要注意です。

シフトダウンは、慌てずに1段ずつ行いましょう。

サイドブレーキを使う

スピードを落とすにはサイドブレーキを引く方法もあります。

サイドブレーキはフットブレーキとは独立しているので、フットブレーキが利かなくなってもサイドブレーキで止めることができます。

ただし、サイドブレーキを使ってスピードを落とすときは、一気に引かないように注意しましょう。
タイヤがロックしてスピンする危険性があります。

サイドブレーキは、少しずつ引くのがコツです。

ブレーキを冷やす

フェード現象が起きたときは、ブレーキを冷やすことも重要です。

ゆっくり走りながら風を当ててブレーキを冷やしましょう。
無事に車を停車させることができたら、ブレーキの熱を下げるために、30分程度休ませます

これによって元の温度にまで下げることが可能です。

ブレーキを冷やすときは水をかけたりしないでください。
急激に温度が下がることで車に深刻なダメージを与えることがあります。

あくまでも自然冷却するようにしましょう。

車を路肩にぶつけて停める

エンジンブレーキもサイドブレーキも使えないときは路肩やガードレールに車をぶつけて停めるという最終手段しかありません。

下り坂が続く山道では、ブレーキが効かなくなった車のために路肩スペースがあるので、迷わずそこに突っ込んでください。

車が壊れるなどと躊躇してはいけません。
運転者と同乗者の命を守ることを最優先してください。

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フェード現象を予防する方法

フェード現象を防ぐには下り坂ではブレーキを多用しないことです。

エンジンブレーキとの併用運転

できるだけフットブレーキは使わずエンジンブレーキも併用しながら運転しましょう。

また、フットブレーキを使う時は踏み続けないようにするのも重要です。

ペダルは強く短く踏んですぐ離す。
こうしたブレーキ操作もフェード現象の予防に役に立ちます。

ブレーキの定期的な点検

ブレーキの異常がないかを定期的に点検しましょう。
ブレーキオイルやブレーキパッドなどを確認して少しでも異変を感じたらディーラーでみてもらいましょう。

フェード現象の直し方まとめ

フェード現象は長い下り坂を走行中に起こります。

予防するには日頃からフットブレーキは使いすぎず、エンジンブレーキも併用した運転をするよう心がけましょう。

そして、もし万一フェード現象が起きたら、あわてず対処してください。

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