大概の人は、突然的に発生するしゃっくりの経験はされているのではないでしょうか。
「ひっく…ひっく…」と始まるしゃっくりは、止めようとしても簡単に止まらず時として困りますよね。
この「ひっく…ひっく…」という喉からの音は、どこから出ているのでしょうか。
急に発生する不思議なしゃっくりについて、 一発で止める効果的な方法を調べてみました!のでご紹介しますね。
しゃっくりが出る原因と理由
しゃっくりの確かな原因は分かっていませんが、横隔膜などの呼吸に関連する筋肉をコントロールしている神経、または脳の一部が刺激(しげき)されることが関係している、と考えられています。
しゃっくりが出やすいのは、食べ物を急いでたくさん食べたときや、飲み物を一気に飲んだとき、炭酸飲料を飲んだとき、熱いものや辛いものを食べたときなど。
大人では、お酒をたくさん飲んだり、たばこを吸ったりするのが、しゃっくりのきっかけになる場合もあるようです。
これらに共通点しているのは、速く深い呼吸などによって血液中の二酸化炭素濃度が低下しやすいことです。
しゃっくりを一発で止める5つの方法
びっくりさせる
一番有名なのが、「しゃっくりしている人をびっくりさせると止まる」というもの。
効果が見られない場合もありますが、びっくりすることで呼吸が一度止まり、そこから息が整うことで通常時の状態に戻ることも考えられます。
水を飲む
冷たい水を、息を止めて飲む、左右を向いて飲む、下を向いて飲む、割り箸をコップに十字状に置いて4つのフチから飲む、コップやどんぶりの手前ではなく向こう側から飲む……などなど、「水を飲む」ことでしゃっくりを止めようとする方法は数多く伝えられています。
冷たい水を飲むことで口の中の粘膜に張り巡らされている迷走神経が麻痺したり、下や変な方向を向いて水を飲み込むことで横隔膜の位置を正しくリセットしたりすることができるため、効果がある方法のひとつといえます。
息を止める
息を1分間止めるという方法は、横隔膜のけいれんをストップさせるねらいがあるでしょう。
より効果的にしゃっくりを止めるには、深呼吸を組み合わせるものがオススメです。
ゆっくりと息をギリギリまで吐き出したら、今度は肺をいっぱいに満たすつもりでゆっくりと息を吸い込みます。
めいっぱい息を吸い込んだら、そこで息を止めます。
これをしゃっくりが止まるまで繰り返す、という方法です。
息を止めたり、またビニール袋などを口に当てて吐いた息を吸い込んだりして、血中の二酸化炭素濃度を上げることも効果があるとされています。
耳の穴に指を入れる
少しユニークなのが、両耳の穴に指を入れ、1分前後強く耳の奥を押さえ続けるという方法。
これは、耳の奥の迷走神経に刺激を与えることで、間接的に横隔膜のけいれんを止めることができるというものです。
見た目はとてもしゃっくりを止めようとしているようには思えなくなりますが、実際に効果が期待できるやり方です。
舌を引っ張る
実際に病院でしゃっくりが止まらない患者に対して行われることもあるのが、舌をつかんで30秒間ほど強く引っ張るという方法です。
舌咽神経を刺激することで横隔膜の動きを正常な状態に戻すという原理で、少し痛みを伴いますが効果はあるようです。
素手でつかむと衛生上よくないので、ビニール手袋やハンカチなどを使用してもよいかもしれません。
病院では医師が患者の舌を引っ張りますが、自分で引っ張っても同じ効果が得られます。
それでもしゃっくりが止まらないときは?
ほとんどの場合、原因がよくわからない普段のしゃっくりは数分から数時間以内におさまることが多く、そのようなケースでは特に他の病気を気にする必要はありません。
しかし、2~3日経ってもまだしゃっくりが止まらない「持続性吃逆」と呼ばれる症状がある場合、また1ヶ月以上しゃっくりが出続ける「難治性吃逆」になってしまった場合は、病院を受診しましょう。
長く続く場合は病院へ
しゃっくりが何日も続くと、睡眠を妨げられたり、食事ができなくなったり、意識障害が出始めたりと、日常生活だけでなく生命活動にも支障が出るおそれがあります。
医師の診断を受けると、きちんとしゃっくりを止める薬を処方してもらえます。
中枢性のしゃっくりでは脳梗塞や脳腫瘍、末梢性のしゃっくりでは脳底部や頸部、リンパ節の腫瘤、肺炎や肺がん、気管支ぜんそくなど呼吸器系の病気が関係していることもあります。
また胃潰瘍や胃がん、胃腸炎や腸閉塞といった消化器系の病気が原因ということも考えられます。
しゃっくりで病院に行って検査してもらったらこれらの病気が発見できた、ということもあるので、気になる場合は病院に行くようにしてください。
漢方薬で治せることも
しゃっくりで病院を受診した際、薬を飲むのに抵抗がある患者には漢方が処方されることもあるほど、漢方薬はしゃっくりへの効果が期待できます。
病院に行くほどではないという人や、短時間でおさまるけれどよくしゃっくりが出るという人は、ドラッグストアでも買える漢方を飲むのもひとつの方法です。よくしゃっくりに処方される漢方薬をご紹介します。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
けいれんを抑えることができるこの漢方は、こむら返りにもよく用いられるものです。鎮痛作用もあるため、胃痛や生理痛などにも効果があります。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
かつて吉田茂首相のしゃっくりも治したというこの漢方は、胃腸の調子が悪いときに用いられることもあり、消化器系が原因となっているしゃっくりやストレス性のしゃっくりに効き目があります。
柿蔕湯(していとう)
柿のヘタを煎じたものがしゃっくりを止めるのによい、と昔からの言い伝えにありますが、その柿のヘタを含む生薬がこれ。市販されているもののパッケージの中には、しゃっくりに効能があると記載されているものもあります。
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まとめ
見られる原因として、アルコール摂取や大量喫煙・早食い・一気飲み・暴飲暴食による急激な胃拡張などが挙げられます。
他にも急に大声や高い声を出したり、大笑いしたりすることも引き金になります。
また、精神的ストレス、睡眠薬や抗がん剤などの強い薬の副作用などによっても起こります。
しゃっくりの原因やメカニズムを知って、対処するようにしましょう。