森のエキスとして様々な効果があるといわれる木酢液。
殺虫効果や土壌改善、さらに風呂の入浴剤としても使われています。

しかし、その一方で、木酢液をお風呂に使うのは危険だという声もあります。

そこで、木酢液の危険度や有用性について調べてみました。

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木酢液とは?

木酢液は炭焼き窯で炭を焼く際に出る白煙を冷却し、水滴となった液体を集めて精製したものです。

精製する前の木酢液は茶褐色をしており、これを数ヶ月間静置し、底に沈殿したタール状、及び上面に浮いた不純物を取り除いたものです。

原料が木材の場合、木酢液と言い、竹の場合、竹酢液といいます。

成分は、水分が約90%で、残りの約10%が有機化合物です。
有機化合物約10%のうち5%が酢酸で、残りの5%にフェノール類、アルコール類等の約200種類の成分が含まれています。

木酢液の用途と効果

木酢液は様々な用途と効果があると言われていますが、効能を謳って販売することはできません。

害虫対策

木酢液を200~300倍に薄めたものを葉っぱの表面に散布することにより、葉の裏に付く害虫を駆除できます。
木酢液の臭いを害虫が嫌い、寄り付かなくなるためです。

土壌改善

木酢液を土壌に散布することにより、通水性、通気性が良くなります。
高くなっていた土壌pHを弱酸性に戻す効果があり、植物の根の成長を助けます。

また、根ぐされや根に関係する病気にかかりにくくなります。

肌トラブルの解消

木酢液には除菌、炎症を抑える、かゆみを止めるなどの働きがあるため、アトピー性皮膚炎や乾燥肌、あせも、水虫などの肌トラブルに効果があるとされています。

血行促進

木酢液は血行を促進し、冷え症を改善すると言われています。

お風呂に入浴剤のようにして木酢液を入れることにより、血液の循環がよくなり温泉に入ったような気分を味わえます。

また、木酢液の香りは、イライラを鎮め、ストレス解消効果もあります。

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木酢液をお風呂に入れるのは危険と言われる理由

温泉に入ったような効果が得られると言われる、木酢液。

なぜ危険と言われるのでしょうか?
そのひとつは発がん性物質が含まれているからだと考えられます。

木酢液にはタール、ホルムアルデヒドが含まれているためですが、農業での使用に際しては、300~800倍に希釈して散布されるため、健康上問題はないとされています。

肝心の入浴剤としての使用ですが、市販品もあることから、危険ということはないようです。

ただし、体質や症状によっては、木酢液が皮膚を刺激することがあります。

木酢液はアトピーに効くという人もいますが、逆に悪化する可能性もあるので要注意です。

木酢液の安全基準は?

日本木酢液協会は安全な製品を以下のように規定しています。

・原材料として、塗料や接着剤、又は殺虫・殺菌剤等が入っている可能性がある建築廃材、及び燻蒸された木材等を使用しないこと。
・窯の中の排煙口の温度が80~150℃であること。
・製造設備、容器等は耐酸性であること。
・採取後、冷暗所で貯蔵容器に90日以上静置し、下層のタール分、上層の油分を除去し、中層のみを製品とすること

日本木酢液協会には認証制度があるので、認証を受けた商品を選ぶというのもいいでしょう。

おわりに

様々な効果があるといわれる木酢液。

入浴剤としてお風呂に入れるのは特に危険はないようです。

ただし、体質や症状によって、悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。

 

 

 

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