夏から秋にかけて発生することの多い竜巻。狭い範囲で甚大な被害をもたらします。
実は竜巻には発生の少ない地域と多い地域があることをご存じですか?
もし、お住まいの地域で竜巻が発生してしまったら、あなたはどのように命を守りますか?
この記事では竜巻の発生条件と、竜巻の起こりやすい場所の解説と、竜巻が発生した際の対処法をご紹介します。
竜巻の発生条件と起こりやすい場所
竜巻は発達した積乱雲が起こす上昇気流によって、渦を巻いて発生する災害です。
竜巻は柱のような形の雲を伴い発生します。
台風などの暖かい空気が流れ込み、地上と上空の気温差が大きくなった際に発生します。
竜巻の起こりやすい場所ですが、主に沿岸部での発生が多く、地上に障害物となる山などが無い平地が続く場所に発生しやすい傾向にあります。
竜巻発生数都道府県ランキング
竜巻の発生が最も多い都道府県は北海道です。
北海道は地上に障害物となる山やビル群が少ないうえ、沿岸部ということもあり竜巻の発生条件は揃っています。
2番目に竜巻の発生が多い都道府県は沖縄県で、気温の低い北海道とは真逆の場所ですが、竜巻の発生する条件は揃っており、沿岸部ということと地上と上空の気温差が大きいです。
逆に、竜巻の発生が少ない都道府県は、大阪府と広島県です。
この2つの府県に共通する条件は内陸にあるということです。
加えて山やビル群が多い上に、竜巻発生の障害となる地形の起伏が多いので、竜巻の発生が少なかったのではないかと考えられます。
竜巻が発生したときに取るべき行動
竜巻が発生した際には、頑丈な作りの建物に避難しましょう。
竜巻は40㎞~50㎞のスピードで移動します。そのため発生を確認した場合は徒歩で逃げるのは困難です。
また、強風による飛来物に当たり怪我をする危険性もあります。
車を巻き上げて横転させるほどの強風を発生させるため、付近にある頑丈な作りの建物に避難することが重要です。
屋内に避難した際には、窓際には絶対に近づいてはいけません。
強風や飛来物で窓ガラスが割れて怪我をする恐れがあります。
屋内に避難する際にはトイレや風呂場などの狭く窓の無い部屋に避難することで、竜巻での怪我を防ぐことができます。
まとめ
竜巻は沿岸部や地上と上空の気温差が大きい場合に発生しやすいです。
さらに平地の続くような竜巻の障害となる起伏の無い場所では、竜巻が進行しやすく、被害が大きくなる傾向にあります。
もし、お住まいの地域に竜巻が発生してしまった場合には、遠くへ逃げるのではなく、頑丈な作りの建物を見つけ、屋内へ避難して竜巻が過ぎ去るのを待ちましょう。
竜巻は地震と並ぶほどの大きな災害を引き起こします。
規模の大きな竜巻になると車を横転させてしまうほどの強風を発生させます。
正しく竜巻を理解して、日頃から防災の意識を持つことで、命を守ることができます。
あらかじめ避難する経路や場所を家族と話しあっておくなどの対策をしましょう。