京の花街を彩る女性と言えば、舞妓さん。
お座敷で唄や踊りなどの芸を披露する姿をテレビなどで見たことがあると思います。

この舞妓さんという仕事ですが、「芸者」とはどう違うのか?
また、「芸妓」という呼称もあります。

そこで、「芸者」「舞妓」「芸妓」の違いをわかりやすく解説したいと思います。

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舞妓とは?

舞妓とは、芸妓になるための見習いをする15歳~20歳までの女性のこと。
お座敷で、唄や踊りなどの芸を披露する仕事です。

舞妓になるには?

舞妓になるには、置屋の女将さんの面接を受ける必要があり、合格すれば舞妓になることができます。

置屋とは、芸能プロダクションのような存在で、舞妓さんはここからお座敷に派遣されます。

舞妓になるには、学歴や資格は特に必要とされませんが、見た目は重要視され、主に身長や容姿、雰囲気などが合否のポイントになります。

ちなみに、舞妓さんは関東では「半玉」という呼び方をします。

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舞妓の生活と収入

舞妓さんは採用されると、通常は置屋に住み込みます。
そして、芸妓になるための様々な習い事をします。

舞妓さんには原則として給料はありません

代わりに、衣食住に必要な費用や稽古、着物、髪結い、化粧の費用などはすべて置屋が負担してくれます。
また、置屋によっては1~2万円程度のお小遣いを渡すこともあるようです。

ただし、近年は見習いでも給料制を導入している置屋も増えています。

芸妓とは?

芸妓は京都独自の呼称で、関東では「芸者」のこと。

したがって、芸妓と芸者は同じです。
舞妓修行を終えて、一人前と認められると、芸妓(=芸者)になります。

「芸妓」という呼び方は、技芸と教養を併せ持つ洗練された女性に対する敬称であるとも言われています。

「芸者」「舞妓」「芸妓」の違い

「芸者」「舞妓」「芸妓」の違いを整理すると、

・芸者→一人前と認められた人
・舞妓→芸妓見習いをする人
・芸妓→芸者の別称

ということになります。

芸者(芸妓)の収入

では、一人前の芸者(芸妓)さんになると、どれくらいの収入を得られるのでしょうか?

芸者(芸妓)の仕事は基本的に完全歩合制で、お座敷に出ることで、賃金が支払われます。

1回のお座敷で客が一人の芸者に支払う金額は5万円ほどと言われていて、ここから置屋が受け取るマージンが差し引かれます。

芸者(芸妓)が手にする収入は「玉代」と呼ばれ、時給に換算すると2〜3千円が相場です。

仮にお座敷に2時間出だとすれば、4〜6千円の収入となります。

一般的に芸者(芸妓)さんは毎日お座敷に出るため、月収にすると20~30万円ほどになるようです。

ただし、着物や化粧など費用は自前で負担する必要があるため、思ったほど生活は楽ではないようです。

そんな芸者(芸妓)さんにとって、大きな収入源がチップです。

チップも「玉代」の一種ですが、ほとんどの置屋は芸者(芸妓)さんが全額受け取ることを認めています。

人気芸者(芸妓)になると、月収をはるかに上回る収入を得られることもあります。

「芸者」「舞妓」「芸妓」の違いのまとめ

「芸者」「舞妓」「芸妓」の違いを紹介しましたが、最後にもう一度整理しておきましょう。

・芸者→一人前と認められた人
・舞妓→芸妓見習いをする人
・芸妓→芸者の別称

日々、稽古を積み、一人前の芸者(芸妓)を目指す舞妓さん。
最近はなり手が減っていて、伝統文化を守る意味でも後継者の育成は急務と言えそうです。

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