お父さんバンクって知ってますか?
「得意技」を持て余している"お父さん"と、それを必要としているシングルマザーをつなげるという仕組みです。
簡単に言えば、お父さんのレンタルサービスですが、驚くのは料金が無料なこと。
一体どこまでやってくれるのか?トラブルはないのか?
早速調べてみました。
Contents
お父さんバンクとは?
お父さんバンクは、二人の子どもを育てるシングルマザーのヨシヒロチアキさんが発案。
コピーライターなどの仕事をするカヤノヒデアキさんがプロデュースして、2017年9月にスタートしました。
現在31人の"お父さん"が登録(2021年11月時点)しています。
お父さんといっても、性別、年齢、既婚・独身は問わず、実際に女性も登録しています。
お父さんバンク
お父さんバンクの利用法
お父さんバンクの利用はいたってシンプルです。
サイトの「お父さん図鑑」に登録されている人に直接連絡を取って、依頼を受けてくれるかどうかを打診するだけ。
お父さん図鑑には、それぞれのお父さんの得意技や経歴などが記載されているので、依頼者は自分が求めるスキルや特性を持った人を選ぶというシステムです。
お父さんバンクにはどんな依頼がある?
お父さんバンクにはどんな依頼があるのでしょうか?
運動会の参加
運動が得意なお父さんは親子競技、カメラやビデオが得意なお父さんは撮影など、お父さんのいない子どもたちのために、父親代わりになります。
料理作り
子どもたちのために毎日作るご飯をたまには誰か作って欲しい。
一緒に食べてくれるお父さんがいたらなあ。
そんな願いを叶えてくれるお父さんをレンタルすることができます。
親子ドライブ
たまには子どもたちとドライブに行きたいけど、一人では不安・・・
そんなシングルマザーのために一緒にドライブに行ってくれるお父さんを探せます。
お父さんバンクの利用料は無料
お父さんバンクの利用は一切無料です。
交通費などの諸経費の負担については、依頼側とお父さん側と相談して決めます。
もちろん、金銭に余裕がある場合は依頼者に食事をごちそうするというのもありです。
シングルマザーの場合、金銭的に苦しい人が多いため、お父さんバンクの登録者は助けて上げたいというボランティア精神を持った人たちばかりです。
クラウドファンディングによる支援
お父さんバンクは実際に現地に出かけなくてもネット上で活動することもできます。
体操服が買えない中学生の女の子がお金を集めるクラウドファンディングを立ち上げ、およそ10人の“お父さん”が支援した例もあります。
お父さんバンクでトラブルはないの?
お父さん図鑑への登録者は実際に面接して決めます。
お父さんバンクの世界観に共感して登録したいと思った人には、直接主宰者に会いに来てもらうシステムがとられています。
実際に会って話をして、この人なら大丈夫と思った人だけに、登録フォームを送るようになっています。
今のところトラブルはないとのことで、もし何か起きても人間関係を尊重した密なコミュニケーションを取ることで解決する方針だといいます。
おわりに
世の中にはいろんなボランティア活動がありますが、今回紹介したお父さんバンクはシングルマザーを支援する新しい試みです。
主宰者は、お父さんバンクの目標は「とうさん」(倒産)だといいます。
お父さんバンクの世界観が当たり前になったら、お父さんバンクはいらなくなるからというのが理由だそうです。
こんな優しさにあふれたサービスが広がっていくといいですね。