新型コロナを巡る状況がますます深刻化していますね。

感染拡大が広がる中、多くの人が不安を持っているのが、「重症化」の問題です。

志村けんさんが感染発覚からあっという間に重症化して亡くなったこともあり、余計心配になります。

新型コロナウイルスは感染者の8割が無症状もしくは軽症です。
なかには、感染したことに気づかないまま、治る人もいるようです。

極論すれば、感染しても、8割の側に入れば、
それほど恐ろしい病気ではないと言っていいでしょう。

もちろん、人にうつすという恐ろしさもありますが、その話はひとまず置いておきます。

では、新型コロナウイルスに感染しても重症化しないためにはどうすればいいのか?

今、注目されているのが、「海藻」が有効なのではないかという説です。

そこで、この説について、詳しく調べてみました。

100年前のスペインかぜで日本人の致死率は極端に低かった

100年前に世界的に大流行したスペインかぜ。

感染者は当時の世界人口15億人の3分の1にあたる5億人。
日本でも国民のおよそ4割にあたる2300万人がスペインかぜに感染したとみられています。

感染した人の10%から 20%が死亡したと推定され、
最大で 1億人以上が亡くなったとされています。

感染率や致死率は国や地域によって異なりましたが、
日本は「致死率が非常に低い国」でした。

致死率が20%という国がある一方で、
日本の致死率は0.7%から最大でも 1.6%だったのです。

なぜ日本は致死率が極端に低かったのか?

その理由が「海藻を多く食する日本人の食習慣にあった」というのです。

海藻が重症化を防ぐと言われる理由

なぜ海藻は重症化を防ぐのか?

その鍵となるのが「サイトカイン」という物質です。

サイトカインとは、体内にあるタンパク質のこと。
人が病原体に感染したときに免疫機能が働き、
病原体を排除してくれる重要な物質です。

しかし、このサイトカインには問題もあります。
過剰に放出されると、身体に影響を与えてしまいます。

その結果、重症化に結びついてしまうのです。

サイトカインの過剰放出は、
若くて病気のない元気な人ほど顕著で、
スペインかぜでは、亡くなった人たちの多くが若い世代でした。

今大流行している新型コロナウイルスでも、
こうしたサイトカインの過剰放出が起きる可能性があると考えられているのです。

これを防ぎ、サイトカインの放出を抑える効果があるとされるのが、フコイダンという物質。

フコイダンはワカメやモズク、メカブなど海藻全般に含まれているものです。

アメリカ国立衛生研究所には、医学論文も収蔵されています。

フコイダンは肺組織における炎症性サイトカインの発現を低下させる

論文は英語ですが、簡単に言えば、
「フコイダンは肺炎の症状を抑制する」
つまり、「重症化を防ぐ」という内容になっています。

実際、日本でのスペインかぜによる致死率と海藻類の消費量を調べたデータがあります。
都道府県別にみても、消費量の多い地域ほど致死率が低かったのです。

世界で見ても、海藻を日常的に食べるのは、日本と韓国くらいですが、スペインかぜによる致死率は韓国でも1.88%と低い数値でした。

まとめ

ということで、新型コロナウイルスと海藻について調べてみましたが、いかがだったでしょうか?

現時点では、海藻が重症化を防ぐと断言するのは、言い過ぎかもしれませんが、それなりの効果はあるのかもしれません。

いずれにしろ、海藻はもともと身体に良いとされているので、積極的に摂取するのはいいことではないでしょうか。
よくわからない怪しいサプリメントを飲むよりよっほどいいと思います。

ちなみに、海藻に含まれるフコイダンの効果は重症化を防ぐことにあるとみられ、感染を予防するものではないようです。

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